ボキャ恵名作集<32>
名作No.621 第101回・平均2.727点獲得 | |
☆☆ ひつじたちも沈黙。 煙突コミュニケーション (大阪・フリー) |
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森本 | あれ?まだスタジオ照明点いてるけど誰かいるのかな? (ドアを開ける)ガチャ。 すいませーん、もう照明消しますんでどなたかいらっしゃいましたら外に出てもらえますかー? |
高島 | あ、すいませんすぐに出ますね。 |
森本 | あれ?ひょっとして煙突コミュニケーションの高島さんでは?お、お疲れさまですっ!! |
高島 | あぁ。お疲れさまです。 すいませんもう消灯時間ですね。すぐに出ますから。 |
森本 | えー。うわぁ。本物の高島さんなんですよね…。 初めまして!私ボキャ恵で今ADやらせてもらって3年になります、森本といいます。よろしくお願いします。 …で、すいません!煙コミさんの大ファンでして…あの、握手してもらってもよろしいですか? |
高島 | え、あぁもちろんいいですよ。こちらこそよろしくね。 |
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(握手を交わす2人) |
森本 | あー…もうホント夢みたいです。ありがとうございます。 あれ?でも高島さんなんでまたこんな時間までスタジオにいらっしゃるんです? |
高島 | いやー、久しぶりのスタジオ収録だったんで、ちょっと雰囲気に浸ってたっていうか。何か帰るに帰れないみたいなね。 |
森本 | あぁそうだったんですか。いやぁしかしやっと夢が叶いましたよ。ホント煙コミさんに会えて嬉しいですっ。 |
高島 | いやいやそんな。もう俺たちのことなんてみんな覚えてないぐらいじゃないの? だってもうボキャ恵出なくなって6年ぐらいだよ。 今日だってあまりにも久しぶりのスタジオだったんでなんか初心じゃないけどすっごい緊張したし。 最初登場する時だってガッチガチだったもん。あんなに緊張するとは思ってなかったからねー。 なんかエラい空回りしてたっぽかったけど、俺たち大丈夫だった? |
森本 | いやもう全然大丈夫でしたよ。ていうかホントに生の煙コミさん見られるとは思ってなかったんでホントに嬉しいです。 いやーホントずっとこの番組のADしててよかったですよ。もともと小さい頃からずっとこの番組見てて。 で、番組を制作する会社に入れたらいつか煙コミさんにも会えると思ってこの仕事を始めたんですが、 私が入った頃にはもう煙コミさんは出られてなかったので…。 |
高島 | そっか。…なんかゴメンな。 |
森本 | いえいえそんなそんな!それよりも今日こうやって一緒に番組を作ることができてホントに嬉しかったですから。 ホントにありがとうございました! |
高島 | いやーそうやって言ってもらえると久しぶりにだけど出てきた甲斐があったなって思うよ。 で、こうやって久しぶりにスタジオに来て懐かしい顔を見たり新しい子たちの勢いを見たら 俺たちももっと頑張んないとなーって思ってね。 |
森本 | 確かに、高島さん収録の最後の方はもう立ち上がってスタジオ駆け回って飛び跳ねてって凄かったですもんね。 以前の煙コミさん、いや、それ以上のパワーがあったかもって思って見てました。 |
高島 | んー、でもまぁちょっとはしゃぎ過ぎちゃったかな?やり過ぎてなかったらいいんだけど。 |
森本 | 大丈夫ですよ!それよりもこれは番組ADとして…もそうなんですが、 いち煙コミさんファンとしてまた通常回の収録にも来ていただけると嬉しいんですが、どうでしょう? |
高島 | うーん、それはまぁまた相方と相談してかな。もうネタとか全然作ってないしねぇ。 まぁでもキミみたいに待っててくれる人がいるんだから、まぁそれはちゃんと考えとくよ。 |
森本 | ぜひお願いします!うわぁやったぁ…これでまた煙コミさんの活躍が見れるのかぁ…嬉しいなぁ。 |
高島 | いやいや、そうは言っても昔みたいに活躍できるかはわかんないし…あ、そうだもうここ照明消しちゃうんだよね。 ゴメンねなんか長々と話しちゃって。大丈夫だった? |
森本 | 全然大丈夫ですよ。むしろ高島さんとこんなにお話できて嬉しかったです。今日はホントにありがとうございました。 |
高島 | こちらこそありがとね。色んな話が聞けて楽しかったよ。 |
森本 | いえいえとんでもない。こちらこそ長々とすいませんでした。これからもよろしくお願いします。 |
高島 | ホント、なんかごめんね。…椅子割っちゃって。 (居座っちゃって) |
森本 | ああっ7位の椅子がっ! |
名作No.622 第101回・平均2.667点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(四世) 黄金コンビ (三重・フリー) |
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正黄 | 俺さ、小学生の時は実を言うと勉強嫌いの不真面目な生徒だったんだよ。 |
金森 | ヘェ〜、真面目そうなお前がなぁ・・・。信じられないなぁ・・・ |
正黄 | 宿題なんかもさ、ちゃんとやらずによく先生に怒られたもんだよ。 |
金森 | そうだったのか・・・。いやでも、小学校の時の宿題といえば俺もちゃんとやらずに怒られた経験があるぞ。 |
正黄 | ほうお前も? |
金森 | ああ。あれは確か小3の時だったな・・・。習字でさ、『柿』という字を書いてこいという宿題が出たんだよ。 |
正黄 | ほう、習字で『柿』という字を・・・。いかにも小学3年生らしいなぁ。 |
金森 | ところがだ、クラスで俺だけがその宿題をちゃんとやってこなかったんだよ。 先生にも「お前はバカにしてんのか!」と怒鳴られちまってな・・・ |
正黄 | ハハハ、お前だけがちゃんとやってこなかったのかよ・・・ |
金森 | ああ。あの時は俺1人だけが『牡蠣』と書いてきたよ。 (恥をかいていたよ。) |
正黄 | バカにしすぎだろ!! |
名作No.623 第101回・平均2.545点獲得 | |
☆☆ 実力拮抗の大乱戦 サバイバルゲーム (大阪・フリー) |
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小林 | えっ?!矢島先生どういう事ですか。勝ち抜き戦形式って? 恵友高校との対局は昔から星取り戦形式で行っていたんですよ? こんなの向こうの主将である圭さんが先鋒で出てきたら、3人連続で負けちゃいますよ! 何でこんな条件を飲んだんですか! |
矢島 | すまない小林君。僕が将棋のルールをあまり分かってないものだから、向こうの顧問に持ちかけられてつい・・。 成る程、勝ち抜き戦の勝者は負けるまで戦い続ける事が出来るんだな。覚えておくよ、うん。 |
小林 | いくら矢島先生が新米教師だからってあんまりですよ! 毎年僕らは伝統校同士、日本将棋連盟の大会前にお互いの威信を賭けて戦ってるんです! 顧問の香山先生が体調不良で入院されての代役とは言えども酷すぎます! ・・それに何ですか?この「我々のみ飲食禁止」って?! |
矢島 | ほら。普段の対局中によく甘いものとか飲んだり、お菓子を食べてるじゃないか。 若いうちから糖分ばっかり取ってると体に良くないと思ってさ。 |
小林 | 対局で消耗した脳にエネルギーを与える為ですよ!プロ棋士とかTVで見たこと無いんですか! こんなの戦う前から敗戦濃厚じゃないですか!! |
矢島 | すまない。何て言うかその、君達に・・・。 |
小林 | 何ですか?!ハッキリ言って下さいよ!向こうより我々の棋力は劣っているんですよ!! それともまだ取り決め事でもあるんですか?!! |
矢島 | ・・・・・。 |
小林 | 矢島先生!!早く教えて下さいってば!! |
矢島 | 「歩」が居なくて申し訳ない。 (不甲斐無くて申し訳ない。) |
小林 | もう超絶ハンデ戦だよ!!! |
名作No.624 第102回・平均2.800点獲得 | |
☆ 地デジ時代の無彩色 モノクローム (埼玉・鋳☆スタジオ) |
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白川 | さて、『ちびまる子ちゃん』が終わったから次は『サザエさん』だな。 ほんとこの2本は安心して見られるよなあ〜。 現代社会の煩わしさを忘れてひと時のアットホーム感にひたれ、そして安定して面白い。 何より変に政治的・宗教的な主張が入ってないし、このゴールデンリレーが長年続くのもよくわかるよなあ〜。 |
―― | パッ〔画面が切り替わる〕 |
黒田 | 崇めてもらいま〜す! (サザエでございま〜す!) |
白川 | 何を血迷った!! |
名作No.625 第102回・平均3.000点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(四世) 黄金コンビ (三重・フリー) |
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金森 | なあ正黄。お前の親友の横田、ここ最近ずっと家の中にいるみたいだけど、何かしてんのか? |
正黄 | ふふん、実は介護士を目指して勉強してるとこなんだよ。 |
金森 | え、介護士を? |
正黄 | ああ。俺もその夢を実現させてやりたいと思ってな、よく勉強の合間に差し入れを持っていったりしてんだよ。 さっきもおにぎりを5つほど持っていった所なんだ。 |
金森 | へェ〜。しかし偶然だな。いや実は俺も今、1人暮らししてる弟に食べ物を持っていった所なんだよ。 米10キロに取れたてのカツオ5匹、神戸牛1キロにりんご20個、 ケーキにビスケットにチョコレートも持っていったなぁ・・・ |
正黄 | うわっそんなに・・・! 嫌がらせ好きのお前にしては珍しいなぁ・・・。 てことは、もしかしてお前の弟も何かを目指して勉強してるとか? |
金森 | ううん、ボクサー。いま超減量中なんだよ。 (ふふん、保父さん。いま猛勉強中なんだよ。) |
正黄 | とんでもねえ嫌がらせだな!! |
名作No.626 第103回・平均3.333点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(二世) ホワイトサイダー (茨城・フリー) |
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(結婚式前夜、語り合うのび太としずかちゃん) |
のび太 | …いよいよ明日結婚式だね。 |
しずか | そうね…未来に帰ったドラちゃんもきっと喜んでくれているわ。 |
のび太 | でもまだ信じられないな…。僕がしずかと結婚できるなんて。 |
しずか | あら酷いわのび太さん。心配しなくても、もうすぐのび太さんの奥さんになるのよ。 |
のび太 | ゴメンゴメン…でも僕のプロポーズ受けてくれるまで、 ずっと出来杉君と付き合ってたじゃないか。どうして僕を選んでくれたのかなって…。 |
しずか | …正直言うと、ずっと迷ってたの。ほら私達、中学の時に一回付き合ったじゃない? |
のび太 | うん、その後ささいなケンカで別れちゃったんだよな。 |
しずか | その後出来杉さんと付き合い始めたんだけど…。のび太さんが何度も何度も告白してきて。 |
のび太 | バカみたいに何度もめげずに告白したなぁ…。 |
しずか | でも出来杉さんは成績優秀スポーツ万能、将来有望で性格だって真面目で紳士。 …それに比べのび太さんは勉強もスポーツもダメダメ、すぐサボるし気弱で泣き虫だし。 将来は絶対出来杉さんと結婚する!ってずっと思ってた。 |
のび太 | …そう言って、一回酷いフられ方したんだよな。事実だから何も言えなくて…。 |
しずか | …でもその後、何故か心が痛んだの。愛情も壊れたようで涙が止まらなくて…。 きっとのび太さんに泣かされたのね…心の中にいつもいる、頼りないけど優しいのび太さんに。 |
のび太 | …しずか…。 |
しずか | …それからどちらと結婚するか、ずっと悩んでた。夜も寝られずご飯も食べられず、 何度も何度も悩んでも、ずっと決められずに…。 |
のび太 | …そんなに悩んでいたなんて…。 |
しすか | …でもね、やっとのび太さんと結婚するって決心できたの!! サイコロで決めるの大変だったわ。 (最後まで) 1の目はのび太さん、残りは出来杉さんって決めたのに (1度目は) 何度振っても、赤以外の目出なくて (フっても、バカみたいにめげなくて) 1でも出来杉さんに決めようとしたら (意地でも出来杉さんに) 自分のサイコロ割れて7が出ちゃって… (愛も壊れて泣かされちゃって…) |
のび太& ドラえもん |
決める過程酷いな!!! |
名作No.627 第103回・平均2.667点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(一世) イワトビペンギン (千葉・フリー) |
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緋水 | えー、みんな静かに。 今日は、みんなに書いてきてもらった作文を読んでもらうぞ。テーマは「宝物」だったな。 じゃあ、誰か読んでくれる人? |
稲葉 | はいっ!! |
緋水 | おお!積極的ですばらしいな!じゃあ、稲葉君、立ってみんなに読んで。 |
稲葉 | はいっ!! 「僕のお父さん」五年一組、稲葉明彦。 僕の宝物は、お父さんです。 お父さんは、毎日仕事で忙しそうだけど、仕事から帰ってきたら、僕と遊んでくれます。 また、誕生日の日やクリスマスの日にはプレゼントを 買ってきてくれます。とても優しいお父さんです。 |
緋水 | ほお〜、いいお父さんですね。 |
稲葉 | お父さんは、誰に対しても優しいです。 この間、会社の友達の木村さんが家に遊びに来ました。 お父さんは、木村さんに手料理をご馳走したり、一緒に、お酒を飲んだりしていました。 |
緋水 | ほうほう。 |
稲葉 | その後、お父さんと木村さんは、お酒を飲みながら、ずっと見つめ合っていました。 ときには、優しい言葉をかけながら、体を寄せ合っていました。 |
緋水 | え? |
稲葉 | やがて、部屋のあかりが暗くなりました。 お父さんと木村さんは、ずっと見つめ合ったままでした。 そして、唇が重なり合い、お互いを抱き寄せ、 そのまま、寝室のベットの方へ行ってしまいました。 翌日、すがすがしい顔のお父さんと木村さんがいました。 |
緋水 | え? |
稲葉 | お父さんは、僕に対しても、木村さんにも、 どんな男の人に対しても、とても優しいです。 僕は、お父さんみたいな、優しい人になりたいです。 |
緋水 | あっ・・・。 |
稲葉 | お父さんは、だからホモなんです。 (宝物なんです。) |
緋水 | 知らねぇよ、そんな家庭の事情!! |
名作No.628 第103回・平均3.091点獲得 | |
☆☆ 実力拮抗の大乱戦 サバイバルゲーム (大阪・フリー) |
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小林 | では時間になりましたので始めさせて頂きます。わたくし月刊ベースボールの小林と申します。 矢島監督、今日はご対談のほど宜しくお願い致します。 |
矢島 | こちらこそヨロシク。 |
小林 | 先日行われました全国都市対抗野球大会にて史上初、北信越のチームである恵原工業が見事優勝致しました。 監督、ズバリ勝因は何だと思いますか? |
矢島 | 分かってると思うが今まで冬の間は、満足に練習が出来なくてだな。 今年から雪降る中でも広い室内練習場で、いっぱい体を動かせた事が大きいんじゃないかな。 |
小林 | 昨年末に会社近くに創建された専用施設ですよね。それに春からピッチングマシンを新調したと、 情報を伺っております。導入に関しては何か思う所があったのでしょうか? |
矢島 | 以前のポンコツマシンは5球に1球はナックルみたいな変化してたんだよ、あはは。 選手は変化球には強くなったが、直球に弱くてねぇ。それで3台全部思い切って買い替えって訳じゃ。 にしても最近のマシンは高くてビックリじゃ、なんせ1台2百万近くしたんじゃから。 |
小林 | はい、ありがとうございます。これでチーム打率3割3分の原動力が判明したと思います。 えー監督、他に勝因をあげて頂けると非常にありがたいのですが。 |
矢島 | そりゃチームトレーナーの力だな。うちのチームはワシとコーチしか居なかった事をご存知かな? 今年の初めから3人も雇った甲斐があったかもしれんのう。 |
小林 | どうもありがとうございます。あのー監督お言葉ですが、今期の一番の立役者をお忘れでは? シーズン始めの絶不調から突如不死鳥のごとく蘇った、チーム不動の4番打者が居るはずですが・・。 |
矢島 | ん?ああ、篠崎の事かね。そうだな、彼を他チームから昨年引き抜いたのはワシじゃったな。 人生最大の大買い物じゃったわい。 |
小林 | ・・春先まで打率1割台だった篠崎選手を辛抱強く4番起用し、素質開花させたのは 紛れも無く矢島監督の功績では?その後の快進撃は言うまでもありませんしね。 世間一般ではこの采配起用が決め手と噂されていますよ。 |
矢島 | こう振り返ると今シーズンは色々あったのう。室内練習場が完成して、マシンも新調。 トレーナー3人が加わり、結果チームが優勝した決め手はやはり・・・。 |
小林 | ズバリ!三冠王の篠崎選手ですよね?! |
矢島 | そう、 今期よく金を使ったおかげじゃよ。 (根気良く彼を使ったおかげじゃよ。) |
小林 | んな事、記事に書けねえよ!! |
名作No.629 第103回・平均2.583点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(三世) なまず体操 (埼玉・フリー) |
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灰原 | あなた、三日間も連絡もなしで何をしてたの? 私も阿笠博士も、ずっと心配してたんだからね。 |
コナン | 悪かったな、灰原。実は毛利のおっちゃんに依頼が来て 『恵友邸』に行ってたら、殺人事件に巻き込まれちまったんだ。 |
灰原 | …そんなことだろうと思ってたわ。 |
コナン | 前の『恵友邸』当主が病死したあと、突然息子と名乗る男が三人も現れたらしいんだよ。 どうやら隠し子がいたらしくってな。 一緒に住んでいた子供たちが『本来得られるはずの遺産が減った』って騒いでいたんだ。 そしたら、その新しい息子たちが次々と殺されていってな。 |
灰原 | …でも、あなたのことだからちゃんと解決したんでしょう? |
コナン | ああ、当然だ。おっちゃんが相変わらずトンチンカンな推理をするものだから、 一時はどうなることかと思ったけどな…。 いつもの通りさりげなくおっちゃんに推理の手がかりを教えてやったり、 警察の人に『毛利のおっちゃんに頼まれた』と言って証拠を揃えたりして、 なんとか犯人とトリックを突き止めることができたんだ。 |
灰原 | …さすがね。 でも、あなたがその推理を披露したわけじゃないんでしょう? |
コナン | もちろんいつも通り、時計型麻酔銃でおっちゃんを眠らせて 『眠りの小五郎』の推理ショーを始めたよ。 途中でおっちゃんの陰に隠れてるところを目暮警部に見つかっちまって、 どうしようかと思ったけど何とかごまかしたしな。 |
灰原 | …………。 |
コナン | ただ、トリックの実演だけはおっちゃんを眠らせているせいで都合が悪い。 だからおっちゃんに指示を出させたんだ。 『今からコナンがそのトリックを再現するから見てて下さい。 コナン、さっき言った通りにするんだぞ』(小五郎の声) 『うん、わかったよおじさん!』(コナンの声) 再現中はどうしてもおっちゃんは無言になっちまうけど、しかたない。 おっちゃんの指示を聞いて実行しているフリをして、トリックを再現する。 最後にもう一度おっちゃんの裏に隠れて、 もう一度『蝶ネクタイ型変声機』を使ってどうにか推理完了したんだ。 |
灰原 | ……………………。 |
コナン | 犯人は欲張りな次男だったよ。 兄弟が増えたことで、当てにしていた遺産の取り分が減るのが許せなかったんだってさ。 |
灰原 | よくバレなかったわね (欲張れなかったのね) |
コナン | それを言うんじゃねぇ!!! |
名作No.630 第103回・平均3.091点獲得 | |
☆ ミズスマシ愛好会会長補佐 バジリコ風味 (東京・フリー) |
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岩田 | こんばんは。「金曜ロードショー」ナビゲーターの岩田みきです。 さあ今夜は、大ヒット映画「アナと雪の女王」が地上波初登場! この後すぐです! |
平井 | いやあ、ついにアナ雪がテレビで観れるのか。 みんな絶賛してたからなあ…。これは見逃せないな。 |
岩田 | ……っと、その前に、視聴者の皆様にご報告があります。 |
平井 | ……ん? |
岩田 | 先日、私は近所のTSUTAYAにアナ雪を借りに行ったのですが、 会員カードを忘れてしまい一度家に帰りました。 そしてすぐに店に戻ったのですが……、 何と、さっきまであったはずのDVDが跡形もなく消えていたのです! これもエルサの魔法だったのでしょうか…? |
平井 | いや、家に帰ってる間に他の人が借りちゃっただけだろ…。 ……っていうか、そんな話はどうでもいいから、早く映画のほうを… |
岩田 | ……失礼しました。いまの報告だと文字数オーバーのようです。 うーん、困ったなあ… |
平井 | 何だよ、文字数オーバーって! よくわかんないけどさっさと番組始めろよ! |
岩田 | 近況どうしよう…? (「金曜ロードショー」) |
平井 | 何の話だよ!! |
名作No.631 第104回・平均2.667点獲得 | |
30年来のねじれの位置 国の華幼稚園 (北海道・フリー) |
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美浦 | お疲れさん。 |
塩屋 | あ、論点ズレズレ刑事。お疲れ様です。 |
美浦 | 殺された被害者の身元は? |
塩屋 | 被害者の名前は長田永介。30歳、サラリーマン。 自宅で殺されていた所をマンションの大家が発見しました。 死亡推定時刻は本日の深夜1時ごろです。 |
美浦 | ふむ、少しややこしいな。 |
塩屋 | と言いますと? |
美浦 | 被害者の名前を見ると、「長」と「永」があるだろう? そこで友達が“ながた”と漢字で書く時に間違って『永田』と書いてしまう危険性が高いなって。 |
塩屋 | いや、それは何も危険じゃないですよ。 |
美浦 | 凶器は? |
塩屋 | 恐らくロープでの絞殺でしょうね。首にロープの跡があります。 |
美浦 | ロープは特定できているのか? |
塩屋 | ドンキホーテで購入できる商品だそうです。 |
美浦 | そうか、それは厄介な事になってきたぞ。 |
塩屋 | と言いますと? |
美浦 | ロープがドンキで買えるとなると、凶器がロープなのか鈍器なのか一瞬 「あれ?どっちだっけ?」となりかねないじゃないか! |
塩屋 | いや、全くもってなりませんけど。 |
美浦 | あと、何か気になる点はあるか? |
塩屋 | そこなんですが、昨日の夜23時、会社の同僚が残業する長田を見たのが最後の目撃証言なんです。 そして、今朝9時50分に自宅で殺されているのを発見されました。 大家によれば、長田の部屋のドアや窓は全て鍵がかかっていて 玄関の鍵のスペアキーは大家が持っているんですが、 死亡推定時刻にはアリバイが有ります。 また、この家の鍵は特殊なキーで複製できないそうです。 |
美浦 | 何だと!? |
塩屋 | 更に、遺体の周りには血痕が極端に少ないのを見ると 恐らく長田は自宅以外の場所で殺されたのだと思います。 例えば、残業中の長田を犯人が会社で絞め殺して、そして車か何かを使って自宅へ運び込んだ・・・ その後、犯人は何らかの方法で部屋の鍵を全てかけたと。 |
美浦 | なるほど、会社から自宅へか・・・ これはつまり・・・ |
塩屋 | つまり? |
美浦 | 実質タクシーという事だな。 (密室殺人) |
塩屋 | 終電逃した長田も助かりましたね・・・じゃねぇよ! |
名作No.632 第104回・平均2.889点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(四世) 黄金コンビ (三重・フリー) |
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正黄 | あぁ〜ものごっつう暇だなぁ・・・。クイズ番組でも見るか。 |
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(ピッ) |
金森 | さあ今週も始まりました。金森進一のスーパーウルトラグレートデリシャスワンダフルクイズ。 |
正黄 | オーバーなタイトルだな。 |
金森 | ではさっそく第1問いきましょう。1台のバスが走っております。中には20人の乗客がいます。 そのバスが『市役所前』というバス停に停まり、ここで20人の乗客のうち3人が降りました。 |
正黄 | お、何だか面白そうだな。 |
金森 | また走り出したバス。次にバスは『高の山』というバス停に停まりました。 ここでは新たに4人が乗ってきました。 |
正黄 | ふむふむ。 |
金森 | 次にバスは『新聖園』に停まりました。ここでは2人が降り、3人が乗りました。 |
正黄 | なるほどなるほど。この時点で20−3+4−2+3=22人の乗客がいるというわけか・・・。 だけどな金森さんよ、俺は読めたぜ。そうやって人数のほうに注意を向けさせておいて、 最後には「バスは何度停車をしたでしょう?」って聞く気だろ。この引っかけ、よくあるんだよな・・・ |
金森 | 次にバスは『黄金小学校前』・・・に停まるかと思ったんですが、 ここでは誰も乗り降りはなかったのでそのまま通り過ぎました。 |
正黄 | フフ、つまり停まってないから1回にはならないな・・・ |
金森 | 次にバスは『小久保』に停まりました。ここでは1人が降り、2人が乗りました。 |
正黄 | フフフ、言ってろ言ってろ。俺はちゃんと回数を数えてんだからな。 |
金森 | 次にバスは『横田映画館前』に停まりました。 何とこの『横田映画館前』では一気に15人もの人がバスから降りました。さてここで問題です。 |
正黄 | きた! |
金森 | 奴ら何の映画を見たでしょう? (バスは何度停車をしたでしょう?) |
正黄 | 知るかよそんなこと!! |
名作No.633 第104回・平均2.778点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(三世) なまず体操 (埼玉・フリー) |
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アナウンス | 間もなく山手線、渋谷・新宿方面への電車が参ります。 恐れ入りますが、白線の内側でお待ち下さい。 …列車が到着しまーす。どなた様もご注意下さい。 |
吉川 | はぁ〜。寝坊した時はどうなるかと思ったけど、間に合って良かった。 朝ごはんは食べられなかったけど…ふふっ、僕にはこのおにぎりがある!! 昨日の夜が、炊き込みご飯で良かった〜。 キノコ、鶏肉、こんにゃく、ニンジン、たけのこ、油揚げ…。 ふふっ、ホームで食べるのも行儀悪いけど、我慢できないから一口だけ食べちゃおうっと。 |
アナウンス | ドアが開きます。降りるお客様が先になります。 乗車されるお客様は順番に押し合わずお願いいたします。 |
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(魚住がホームへの階段を駆け上がってくる) |
魚住 | はぁ、ふぅ、はあああっ…。な、なんとか間に合いそうだぜ…ぜぇぜぇ…。 …な、なんだあそこのサラリーマンは!?ホームでおにぎりを食べ始めやがっ…。 |
吉川 | うん、やっぱり美味い! ごはんのちょっと甘辛い味付けも、こんにゃくやタケノコの食感も空腹にはたまらないな。 …さて、電車も来たし、そろそろ乗る…わあああっ、だ、誰だ!? |
魚住 | やべぇ、ぶ、ぶつかる…!!(バァンッ!!!!) |
吉川 | ぎゃあああっ!?(持っていたおにぎりが魚住の服にぶつかって潰れる) ちょ、ちょっと、何してるんですかあなたは! 僕の大事な朝食!おにぎり!どうしてくれるんですかもう!! |
魚住 | お、お前こそホームでメシ食ってんじゃねぇ!! 見ろ!俺の服、お前の米粒でこんなベトベトになっちまったじゃねぇか!! |
吉川 | そ、それはあなたがぶつかってきたからじゃないですか!! こ、これで僕が空腹で死んだらどうしてくれるんですか!!責任取れるんですかあなたは!! |
アナウンス | 間もなくドアが閉まります。 |
魚住 | なんだと…って、や、やべぇ!ドアが閉まっちまう!! |
吉川 | ……!!本当だ、い、急いで入らないと…!! |
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(急いで電車にかけ乗る二人。直後にドアが閉まる) |
魚住 | はぁ、あ、危なかった…! |
吉川 | 何とか…間に合った…。 |
アナウンス | 発車いたしまーす。どなた様も 炊き込みご飯にご注意下さい (駆け込み乗車にご注意下さい) |
吉川・ 魚住 |
ありえねぇだろそのアナウンス!!!! |
名作No.634 第104回・平均2.778点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(一世) イワトビペンギン (千葉・フリー) |
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稲葉 | あー、たまの休日はテレビを見ながら ゴロゴロするのが至福の一時だなぁ。 |
緋水 | ねえ、パパー、どっか遊びに行こうよ! せっかくの日曜日だよ。遊園地に行こうよ! |
稲葉 | もー、パパはお仕事で疲れているんだから。 今日は家でゆっくり過ごすのが一番だよ。 |
緋水 | えー、そんなこと言ってると、パパ、ぶくぶくに太っちゃうよ。 |
稲葉 | そ、そんなことないぞ! パパだって昔から運動しているし、今も少しは運動しているんだぞ。 |
緋水 | えー!! |
稲葉 | しかも、高校生のころはケンカが強くて「狂犬」の名で恐れられていたんだぞ。 |
緋水 | えー、信じられない! |
稲葉 | 嘘じゃないぞ。 町で因縁つけられた相手に対して、場所を変えて勝負を挑み、日々戦う毎日・・・。 ときには、血を流し、ときには、やけくそに車を破壊する。 己を鍛えるために、ブロックを壊したこともあったな。 |
緋水 | へー、すごいことしてたんだね。 |
稲葉 | そして、己を磨くために、世界へ飛び出していったんだ。 あの、インドの男は強敵だった・・・。 |
緋水 | そうなんだ!すごいね、パパ! |
稲葉 | タイマンでの勝負、壮絶だった。 あの、殴り合いの傷は今でも癒えないよ。 |
緋水 | そうなんだ・・・。 |
稲葉 | 2コンの一撃だったよ。 (痛恨の一撃だったよ。) 強キックが入ってしまってね。 (ローキックが入ってしまってね。) |
緋水 | 全部ゲームの話だったのかよ!!! |
名作No.635 第104回・平均2.556点獲得 | |
秘密の連立方程式 K3ドリル (千葉・パスポート・コーポレーション) |
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北原 | 確か今日だったな、久米が旅行から帰ってくるのは。 なんでも山奥の村に泊まるとか言ってたらしいな。 でも、大丈夫だったのかな?けっこうアイツ旅先で災難に遭うタイプだし。 |
久米 | おーい北原ー、帰ってきたぜ! |
北原 | うーっす、おかえり。どうだった今回の旅行は? |
久米 | まあ、全体的には満足できたな!泊まった村にもいろいろ歴史があったしな。 伝統グルメや老舗の宿、その昔、怪鳥が降り立ったっていう伝説もあったんだぜ! |
北原 | やっぱり旅っていいよな〜。あ、今回は災難に遭わなかったりしなかったのか? たとえば、道に迷ったとか。泊まった村で何かあったとか。 |
久米 | まあ無いと言えば嘘になるな〜。 本当に大変だったよ、金田一が一人、旅先にいたんだから (現在地を人に度々きいたんだから) |
北原 | よくぞご無事で! |
名作No.636 第104回・平均2.625点獲得 | |
☆☆☆ 永久新人宣言 蝶戦車 (福井・フリー) |
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森下 | ベギラマ!! |
川道 | 凄ぇ…、全然俺の攻撃が通用しない地獄のハサミを、あっさりと…。 |
森下 | 焼きガニにしてやったぜ! |
南城 | うわぁ〜、これ食べた〜い!! |
森下 | ただでさえ食えないだろうし、緑色じゃあ尚更食欲失せるだろうよ。 ってか、もうすぐイシスだから、そこで何か食べてぇな。 |
南城 | …ズワイガニ。 |
森下 | カニはいいっつの。缶詰もダメだからな! ったく、こうなるから食えそうな奴相手にベギラマ使いたくねぇんだよ。 こんな砂漠の中なんだから、冷たい物に決まってるだろうよ。 …あれ?戦士、どうしたの? |
川道 | なぁ…、俺って必要なんだろうか? |
森下 | は?どうしたんだよ? |
川道 | これからも、こういう頑丈なモンスターばっかり出てくるのかと思うとさ…。 いくら腕っぷしが強いからと言っても、気が滅入ってくるわ…。 |
南城 | 魔法使いが、パパっと焼いちゃいましたからね〜。 |
森下 | いやいや待てよ、今回の場合は相手が相手だからじゃねぇか! アッサラーム辺りで戦っていたデカいサルとか、羽根生えたネコみたいな奴なんて、 戦士が攻撃した方が早かっただろ? |
南城 | うん! |
川道 | でもいずれ、もっと強い魔法を憶えていくんだろ…? 遊び人の奴も、何だか最近「悟り」を開くんじゃねぇかって気がするし…。 |
南城 | うん! |
森下 | おい、「気がする」止まりの遊び人、相槌止めろ、うっとうしい! …いや、大丈夫だ!それはお前の勘違いだ!よく見ろ、あいつだぞ!? |
川道 | 魔法も強くなれば、比例してモンスターもきっと…。 |
森下 | おい、塞ぎ込むな! 耳が付いてるんだろ、人の話を聞けよ!! ってか、イシスならばこれまでに無い、強力な武器があるはずだ! あんなカニとかなんて、一刀両断出来る武器とかよ!? |
川道 | そんなに強いんじゃあ、お値段が…。 (俺なんか…) |
森下 | 優生活の通販か!! |
名作No.637 第104回・平均2.625点獲得 | |
☆☆ 実力拮抗の大乱戦 サバイバルゲーム (大阪・フリー) |
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(舞台は江戸時代―) |
矢島 | 小林。お願いだから1年分のガマの油を私に売ってくれ、本当に頼む。 |
小林 | 何度も言ってるじゃないですか!お得意様の矢島さんの頼みでもそれは無理ですよ! しかも女客だけに使うだなんて、勿体無いと思いませんか?ねえ? |
矢島 | 確かにガマの油は本来、傷を治すのに使うもの。ただし私には分かるのだ。 この日本で将来、女の疲労回復に使う日が来るのだと。 |
小林 | 言われてみればこの透明な油は、色々な使い道があると思いますけれども・・。 |
矢島 | それだよ小林。この油を体に塗りたくり、人の手で何回も圧を掛ける。 それは思いもよらぬ筋肉への弛緩効果があるのだよ。 これを生業とする百戦錬磨の職人もすでに雇ってある。あとは・・、とにかく大量のガマの油が必要なのだ。 |
小林 | うーん、でも・・・。 |
矢島 | 見てみろ。そこに置いてあるかわら版にも職人の派手ないでたちが載っているだろう。 この男が本気を出せば、間違い無くこの商いは上手く行く。頼む小林! |
小林 | ・・・分かりましたよ矢島さん。ただしビタ一文まけないですからね! それに儲かった暁には、他の丸薬とかもウチから沢山買って下さいよ!! |
矢島 | 有難う小林、恩に着るよ。これでアイツの技がより冴え渡る事になるだろう。 他の薬は、・・・まぁ考えておくよ。 |
小林 | それにしても絵師が描いたこの職人さん、随分と色黒ですねー。 指先も長いし、使い込まれているというか何というか・・。 ところで矢島さん呑みに行きませんか?もちろん奢って頂けますよね?! その謎の職人さんも呼んでパァ〜っとね!! |
矢島 | ふふ、 ・・・それ加藤鷹。 (・・・それはどうだか。) |
小林 | もう指圧だけじゃ済まされねえよ!! |
名作No.638 第104回・平均3.250点獲得 | |
☆ ミズスマシ愛好会会長補佐 バジリコ風味 (東京・フリー) |
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−某署内 取調室にて− |
平井 | ……いい加減に吐いたらどうだっ! |
岩田 | ……。 |
平井 | まだ黙秘を続けるつもりか…。 こっちはな、取引があった日のお前の行動をすべて把握してるんだからな。 |
岩田 | ……。 |
平井 | 日時は8月28日木曜日の午後3時30分ごろ。 場所は福島県会津美里市にある温泉旅館「めぐみの湯」。 そこでお前は、旅館のオーナーである吉川から現金と引き換えに大麻を受け取り、 その後タクシーで会津若松市内のアジトに向かった…。 |
岩田 | ……。 |
平井 | 県警の調査では、お前と吉川との黒い関係が明らかになりつつある。 ……もう言い逃れはできないぞ! |
岩田 | ……。わかった。 あの日あの場所で奴からブツを受け取ったことは認める。 |
平井 | ようやく口を開いたか…。 |
岩田 | でも刑事さん、一つだけ言わせてくれ…。 |
平井 | ……何だ? |
岩田 | 会津美里は「市」じゃねえ……「町」だ (あいつのことは知らねえ……マジだ) |
平井 | 指摘細かいな!! |
名作No.639 第104回・平均3.667点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(二世) ホワイトサイダー (茨城・フリー) |
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(引退した元アニメーターを復帰させようと説得するスタッフ達…) |
女スタッフ | お願い、もう一度現場に復帰して! |
男スタッフ | 「ドラえもん 3D」の成功の為には、お前の力が必要なんだ!! |
元アニメーター | …ごめんなさい、何度お願いされても、もう駄目なんです…。 |
女スタッフ | やっぱり…過去の事をひきずってるの? |
男スタッフ | お前が昔、テレビ版ドラえもんのアニメーターをしてた時の事を…。 |
元アニメーター | もう嫌なんです…何度も何度も…ジャイアンのママの入浴シーンを描かされて…。 |
男スタッフ | あの頃は、ジャイアンのママの入浴シーンが大流行してたからな…。 |
元アニメーター | くる日もくる日も同じオバさんの入浴シーンばかりで… 終いには入浴中ジャイアンのママの幻覚が見えたり、寝てても「たけしぃ!!」と幻聴が聞こえたり…。 |
女スタッフ | ジャイアンのママに侵されてしまったのね…。 |
元アニメーター | もう怖いんです…またアニメの現場に立つのが…。 |
男スタッフ | (ふと立ち上がり)…なぁ…覚えているか? お前がテレビ版ドラえもんのアニメーターだった頃、俺に説教した事を…。 |
元アニメーター | …ごめんなさい…あの頃はまだ若くて…。 |
男スタッフ | しずかちゃんの入浴シーンをカットされそうになった時、お前止必死で抵抗したよな… 「少しエッチなシーンで興奮した子供の頃の思い出を、 今の子供達にも伝えるのが我々の役目だ!!」って…。 |
元アニメーター | …。 |
男スタッフ | お前のそのクリエイター魂が、今の現場には必要なんだよ。 お前のその信念があれば、絶対に素晴らしい作品になるんだ!! |
女スタッフ | だからお願い…私達と一緒に、素晴らしい作品を子供達に届けましょう!! |
元アニメーター | …一つだけ、条件があります…。 |
男スタッフ | …何だ? |
元アニメーター | …今度こそ、しずかちゃんの入浴シーンを入れてください。 |
男スタッフ | …分かった、上層部にお願いして、絶対条件を飲むように説得するよ。 |
女スタッフ | よかった、復帰してくれるのね!! |
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(そして翌日…) |
男スタッフ | …おっ、早速現場に戻ってきたのか。 |
アニメーター | …早くブランクを埋めなくちゃいけないですからね。…ところで、上層部の反応はどうでしたか? |
男スタッフ | ああ、俺達の熱い想いが伝わったよ。上層部の人達も 「実は私達も、ちょっとエッチなシーンでドキドキしたもんだよ」 「やっぱり入浴シーンは有った方がいいな」って。 |
アニメーター | …じゃあ、条件を飲んでくれるんですね!? |
男スタッフ | ああ、大山のぶ代にするそうだ。 (どうやら飲むように) |
アニメーター | だからどんな判断だ!!! |
名作No.640 第105回・平均2.750点獲得 | |
☆ 実力拮抗の大乱戦 サバイバルゲーム (大阪・フリー) |
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小林 | (コンコン。) 入りますよ矢島監督。・・・お久しぶりですね、あれから腰の調子はいかがですか? |
矢島 | ああ、病室から日本シリーズ観ていたぞ。優勝の立役者となった、 球界を代表するエースがわざわざ見舞いに来てくれるとはな。 それに私が監督と呼ばれていたのは遠い昔、お前が高校生の時だろう。何を今さら・・・ |
小林 | なぁ〜に水臭いこと言ってるんですか?!俺がデッドボールによるイップスから 投手として立ち直るキッカケを与えて下さったのは矢島監督じゃないですか! 未だに俺は貴方を一番尊敬しているんですからね!! |
矢島 | ふふ。お前は高校の時から本当に変わらないな。 あの夏、県予選から甲子園決勝まで全て1人で投げ抜いて全国制覇を達成。 イップスから奇跡の復活を遂げたお前の姿を観て、人々は感動と興奮に包まれた。 ・・・だが物語は高校野球だけでは終わらない。 |
小林 | なっ、なんですか急に! |
矢島 | プロ野球の舞台に移り変わり、迎えた5年目の今シーズン。 名実共にエースとして成長したお前はチームを見事日本一に導いた。 こう振り返るとまさに漫画のようなストーリーだな。 |
小林 | ・・・監督。実は今日お見舞いと合わせて、とある報告に来たんです。 俺、来年はアメリカに行きます。 |
矢島 | 何だと? |
小林 | 監督すみませんが窓のカーテンを開けますね。ほら見えますか? 全国制覇をした時のナインに無理言って集まってもらったんスよ。 みんな監督に対する俺の報告を、少しでも近くで見届けたいって言うから。 |
矢島 | ・・・! |
小林 | あれ?外を見て下さいよ!急に空に虹が掛かりましたよ! 病室がまばゆい光に照らし出されて美しく輝いています!! |
矢島 | まさかこの流れは・・・。 |
小林 | 監督安心して下さいね!俺の野球人生はこれからなんですから!! ボールが投げられなくなる、その日が来るまで!! |
矢島 | 小林もしかして・・・・・、 第2部「完」?! (大リーグか?!) |
小林 | 違う!漫画みたいに終わらねぇよ!! |
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