ボキャ恵名作集<33>
名作No.641 第105回・平均2.625点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(三世) なまず体操 (埼玉・フリー) |
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(一人、部屋で勝ち誇った笑いを浮かべる男) |
犯人 | ククククク……これでターゲットは全員抹殺した……。 凶器は琵琶湖に捨てたから、当分見つかることはないだろう。 サツの連中は、アリバイがある俺を信用してくれているから実に都合がいい。 そのアリバイも、部屋の抜け道を使えば簡単に作れるんだがな。 まさか、この部屋から被害者の部屋へと繋がっているなんて、 サツの連中は思いもしなかっただろうな……ウハハハハハ!!! |
SE | バァンッ! (探偵がドアを開けて、部屋に現れる) |
探偵 | 残念だが、そうはいかないな。 この館で起こった全ての殺人、真犯人はお前だ。 アリバイ工作も、トリックも、全て見破っている。 |
犯人 | なっ――貴様、何故わかった!? 俺のアリバイは完璧だったはずだ!!! |
探偵 | いまお前が言ったからだ (琵琶湖前に行ったからだ) |
犯人 | しまった聞こえてたか!!!!! |
名作No.642 第105回・平均2.667点獲得 | |
☆ 北国ワーストアクターズ 二人劇団 (北海道・スクーデリアファニー) |
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日高 | さあ、大相撲秋場所は、横綱白鵬が31回目の優勝を決めました。 これから表彰式が始まります。 |
桧山 | 平成26年秋場所、幕内最高優勝は、横綱白鵬翔、成績は14勝1敗であります。 |
日高 | 優勝した白鵬が土俵に上がります。 |
桧山 | 続きまして、賜杯徘徊。 (賜杯拝戴[はいたい]) (ズズズズズ・・・・・・) |
日高 | 賜杯が自分で動いてる!! |
名作No.643 第105回・平均2.750点獲得 | |
☆☆ ひつじたちも沈黙。 煙突コミュニケーション (大阪・フリー) |
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森本 | 付き合って2回目の誕生日プレゼントあげるから待っててって言ってたけど、 今年は高島さんからいったい何を貰えるのかなー。 去年は可愛いセーターだったけど、今年はなんだろうなー。楽しみだなー。 |
高島 | ごめんごめん、ちょっと遅れちゃって。 |
森本 | もぅー高島さんおーそーいー。 |
高島 | またセーターな。 (待たせたな) |
森本 | 今年も!? |
名作No.644 第105回・平均2.556点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(四世) 黄金コンビ (三重・フリー) |
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(金森から渡された台本を念入りに読んでいる正黄・・・) |
金森 | どうでしょうか・・・? |
正黄 | うーん、ハッキリ言ってこれじゃあ視聴率は取れないな・・・。 いいか。犯人が立てこもって女性たちを人質にとる、そして逃走用の車を要求する。 ここまではいいんだが、要求を呑まないと5分ごとに人質を殺していくというのは あまりにも有りがちなんだよ。それに、人質の女性が全員関東の人間というのもなぁ・・・。 この物語の舞台は関西なんだ。関西に住んでいる者、中でも大阪府民や京都府民のほうがいいなぁ・・・ |
金森 | そうですか・・・ |
正黄 | よし、こうしよう。まず人質の女性はやはり全員府民にしよう。 そしてそのうちの1人に犯人がナイフを突きつける。逃走用の車を要求する。 そしてだ、要求を呑まないと5分ごとにその女性の衣類を1着ずつ脱がしていく。 それもギリギリまで・・・ホントギリギリまで脱がしていく。どうだ? |
金森 | おぉいいですねそれ! 男なら絶対に興奮する! いけますよ! |
正黄 | だろ。だが最終的な決定権を持ってるのは上の者だ。よし、お前さっそく行ってこの話を通してこい。 |
金森 | 分かりました! すぐ行ってきます! |
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(しばらくして金森が戻ってくる) |
正黄 | どうだった? |
金森 | やりましたよ! 犯人が人質の女性の衣類を1着ずつ脱がしていくことに決まりましたよ! |
正黄 | 何ホントか!? よーしやった! |
金森 | それもギリギリまで脱がしていくことに・・・ |
正黄 | よーしよしよし! で、人質役のほうは!? |
金森 | はい、デヴィ夫人にしろと言われました。 (ぜひ府民にしろと言われました。) |
正黄 | 1着も脱いでほしくねーわ!! |
名作No.645 第105回・平均2.778点獲得 | |
☆ ミズスマシ愛好会会長補佐 バジリコ風味 (東京・フリー) |
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平井 | (ウィーーン) |
岩田 | ……いらっしゃいませ! 業績不振で深夜もワンオペ、マク○ナルドへようこそ! ただいまセットで大変おトクな… |
平井 | (突如、店員に刃物を突き付ける) |
岩田 | ……きっ、きゃ〜〜〜〜っ!! |
平井 | 静かにしろっ! ……強盗だ、金を出せ。 |
岩田 | は、はい…。ご、ご、ご注文は、札束でよろしいでしょうか…? |
平井 | ……そうだ。いますぐレジの札束をこのバッグに詰めろ。 |
岩田 | え、えっと、サイズのほうがS、M、Lからお選びできますが… |
平井 | はあっ? |
岩田 | あっ、し、失礼しました…。 札束ですが、千円札、五千円札、一万円札、どれにしましょうか…? |
平井 | ……一万円札だ。つべこべ言わずにさっさと鞄の中に入れろっ。 |
岩田 | わ、わかりました…。 ……一万円入りまーす!! |
平井 | 大声出すなって言ってんだろっ! |
岩田 | え、えっと…、こちらは店内でお召し上がり… |
平井 | 食わねえよ! お持ち帰りに決まってんだろ! |
岩田 | は、はいっ。ご、ご一緒にポテトはいかがでしょうか…? |
平井 | いらねえよ! お前、ふざけすぎだろ! なんか余裕すら感じるよ!! |
岩田 | で、ですが…、今ならセットでおトクなキャンペーンを… |
平井 | ……わかったよ! じゃあサイドメニューの五百円玉も注文するわ! ありったけの五百円玉をバッグに追加しろ!! |
岩田 | かっ、かしこまりました…! すぐに 揚げたて用意しますんで!! (あるだけ用意しますんで!!) |
平井 | 揚げんなーーっ!! |
名作No.646 第106回・平均2.900点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(一世) イワトビペンギン (千葉・フリー) |
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緋水 | あー、一日中家にいても暇だなぁ。 とは言っても、ゲームもやり尽くしたしなぁ。 あっ、そうだ、今日幕張で東京ゲームショーやってるんじゃなかったか? もしかしたら、ニュースででその特集とか放送していないかな。 ちょっとテレビつけてみよう。(ポチッ) |
稲葉 | ・・・・というわけで、久々に心温まるニュースでしたね。 以上、歌舞伎俳優が、灰皿でテキーラを飲ませるという出来事でした。 さて、次のニュースです。 |
緋水 | いつの時代だよ!!どこが心温まるニュースだよ!! |
稲葉 | 今日、ファン待望の大イベントが開催されています。 現場を呼んでみましょう、現場の稲葉さ〜〜〜〜ん! |
緋水 | え? |
稲葉 | はーーーい、現場の稲葉です。 |
緋水 | 一人二役かよ!!お前スタジオから話していたわけじゃないのかよ! だったら、呼ぶ必要ないじゃねぇかよ!! |
稲葉 | 今日、ここでは、日本人だけではなく外国人もたくさん集まって大きなイベントが行われています。 ものすごい人の数です!! |
緋水 | ほぉ〜やっぱりすごいな。 |
稲葉 | ここでは、普段着ないような服を着て楽しんだり、普段食べれないような食事が提供されたりと、 大変な盛り上がりを見せています。 |
緋水 | なるほど。 |
稲葉 | この会場には、若い人からお年寄りまで幅広い年齢層の人たちで にぎわいを見せています。会場では、番号札を持って待っている人たちがたくさんいますね。 |
緋水 | すごい人たちだな。 |
稲葉 | ちょっと、近くの人にインタビューしてみたいと思います。 ほうほう、なるほど。 「ここから、無事帰ることが目標です。」 「ここへ来るのは5回目です。また来たかという感じですね。」 「ここでは、いろんな体験ができるので・・・・。」 だそうです。 |
緋水 | へぇー、面白そうだな。今度行ってみようかな。 |
稲葉 | 以上、東京の刑務所からお送りしました。 (東京ゲームショーからお送りしました。) |
緋水 | どこからレポートしてるんだよっ!!! |
名作No.647 第106回・平均2.700点獲得 | |
あの甘酸っぱさをもう一度 青春eighteen (埼玉・鋳☆スタジオ) |
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ながら (ナレー ター) |
時は年の瀬、クリスマスカラーに染まりイルミネーションが煌めく街は胸に期待を抱く人々で賑わっていました。 しかし… |
宗太郎 | 〔ショーウインドーを見ながら〕はあ…望遠鏡ほしいな…。 でも僕なんかがプレゼントしてもらえるわけがないよな…。 |
ながら | 宗太郎は幼いころに両親を亡くし、遠い親戚の家に引き取られるも ぞんざいに扱われ辛い生活を送っていました。 |
宗太郎 | ――ゲホッ、ゲホッ!! うう、寒いなか外に長く居過ぎた。今日はもう帰ろう……。 |
ながら | 宗太郎は食事も満足に与えられず、その痩せ細った体は病気がちで 冬の寒さは大変身に沁みるものでした。 しかし、そんな彼の心の中にはある熱い思いがありました。 |
宗太郎 | あの立派な望遠鏡が手に入れば、ツリーに飾るベツレヘムの星だけじゃなく 空の彼方にある小さな星の輝きだって見えるのに…。 |
ながら | 宗太郎の父親は天文学者でした。彼は自分もその道に進み、 早世した父の分まで活躍したいと考えていたのです。 そしてクリスマスイブの夜……。 |
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シャンシャンシャンシャンシャンシャン…… |
宗太郎 | ――何だろう、この音……? 〔起き出してカーテンを開ける〕 |
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シャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャン…… |
宗太郎 | !! あれって……えっ? えええーーーっっ!?? 〔窓を開ける〕 |
レイタ | メリークリスマース!! |
宗太郎 | 嘘……サンタさん!? 実在したんだ……! |
レイタ | ホッホッホ。君は辛い生活にもめげない清い心を持っているからの。わしから特別なプレゼントじゃ。 |
宗太郎 | プレゼント!? そ、それじゃあゲホッ!もしかして……ゲホッゲホッ!! |
レイタ | 栄養がズバリ足りない君に、 このでっかいホウレン草をあげよう。 (天文学者になりたい君に、この天体望遠鏡をあげよう。) |
宗太郎 | だけ!? 恩恵が一時的すぎ!! |
名作No.648 第106回・平均2.727点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(四世) 黄金コンビ (三重・フリー) |
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金森 | 最近この近所にペット販売のセールスマンが来ているみたいだな・・・。 もしかしたら今日辺り、うちにも来るんじゃないだろうか・・・ |
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(ピンポーン) |
金森 | はい。(ガチャ) |
正黄 | すみません、ペット販売のセールスの者ですが・・・ |
金森 | はあ・・・(うわ、やっぱり来たよ) |
正黄 | いやぁ〜ご主人、犬を飼う気はありませんか。ほら、こちらのワンちゃんです。かわいいでしょ? 言う事はよく聞くし、誰にでもなつくんですよ。今ならたったの5万円でお売りします。どうですか? |
金森 | いや、うちは犬なんていらないから。 |
正黄 | そうですか・・・。じゃあこちらの猫なんていかがですか。こちらは幸運を呼ぶ猫って言われてましてね。 飼ってると必ずいい事が起きるんですよ。今ならたったの3万円でお売りします。どうですか? |
金森 | いや、猫もいらないから。 |
正黄 | そうですか・・・。じゃあご主人、こちらのウサギなんていかがですか。 このウサギ、とっても元気なんですよ。今ならたったの2万円でお売りします。どうですかご主人? どうですか?どうですか? |
金森 | おいもういい加減にしてくれよ。犬だの猫だのウサギだの・・・ うちはワニ飼ってるから。・・・あ、食事時間だわ。 あんたも美味いだろうなぁ・・・。ほら!上がってくれ! (うちは間に合ってるから。な?特にいらんから。あんたも辛いだろうが他当たってくれ。) |
正黄 | 俺をエサにする気か!? |
名作No.649 第106回・平均2.500点獲得 | |
☆☆ 地デジ時代の無彩色 モノクローム (埼玉・鋳☆スタジオ) |
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黒田 | はあ…やっと解放された。なんて疑り深い亭主だよ。 |
白川 | だって君、「触れるな」って書いてあったのにさわってたじゃないか。 その後で割れてるのが発見されたんだから、そりゃ君を一番疑うよ。 |
黒田 | 割れてたっても蓋の部分だけだろ? それくらいでギャーギャーいうなよ。 |
白川 | 言うよ! 貴重な古伊万里の茶器なんだよ!? |
黒田 | 茶器だったら使われてナンボだろ? それを眺めるだけってなんだよ! 本来の用途で使わずにそんな貴重品扱いするなら出さずにしまっておけよ! |
白川 | いや、だからさ、そこは骨董品として客にも鑑賞してもらいたいと思って飾ってあるんだろうて。 |
黒田 | 他人に見せたいなら破損するリスクの意識持っとけよ! ギャーギャーいうなって |
白川 | 君こそ客人としての意識を持てよ! 僕らのような素人同然の者を茶会に招いていただいたんだ。 だからこっちとしてもキチンと襟を正して礼儀正しく行儀よく…とするのが当然だろ? |
黒田 | うっせ、うっせぇ。俺はもともと堅苦しいのは苦手なんだよ。 それに客が云々いうならあのオヤジもピリピリしないで、亭主としての余裕ってもんを見せてみろや。 |
白川 | はあ…やっぱり参加するのは断った方が正解だったかな? |
黒田 | 全く参ったぜ。ちょっと触ったくらいで蓋が割れるなんて…。 (疑われる) |
白川 | やっぱり君の仕業か!! |
名作No.650 第106回・平均2.727点獲得 | |
秘密の連立方程式 K3ドリル (千葉・パスポート・コーポレーション) |
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久米 | 聞いたか?加山のヤツ、また女の子にふられたんだってよ。 |
北原 | マジかよ?何度目だよって感じだな・・。 |
久米 | あいつも小学校時代は、結構女子に人気があったんだけどなぁ。 何があったんだろう? |
北原 | まあでも、小学校の時にモテるヤツと今モテるヤツなんて全然違うじゃん。 昔なんかドッジボールが上手かったり、足が速いだけでモテたりしたもんだよ。 加山もそうじゃん。 |
久米 | 時間は残酷だな・・・。 |
北原 | 女好きのあいつの事だ、多分今頃、俺たちの地元船橋で、溜まった欲を発散してるだろうね・・・。 |
久米 | ああ、その事なんだけどさ、あいつフラれた後・・・。 |
北原 | ・・・何してたんだ? |
久米 | 総武線抜いてたよ (ソープでヌイてたよ) |
北原 | 足速すぎるだろ! |
名作No.651 第106回・平均3.000点獲得 | |
☆☆ 実力拮抗の大乱戦 サバイバルゲーム (大阪・フリー) |
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小林 | 来年の七夕まであと半年以上・・・。早く彦星に会いたいなぁ。 |
矢島 | 彼女の名前は織姫、ここ天の川の西岸で毎日を送っている。 知っての通り彦星に会えるのは毎年7月7日の一日限りである。 |
小林 | 地上ではクリスマスムードで盛り上がっているのに私達って一体・・・。 よ〜し!今日こそは逃亡計画を実行に移して絶対に彦星の元へ辿りついてみせるわ!! もういっその事、駆け落ちよ!! |
矢島 | まず天の川に辿り付くには、橋の近くに有る門をくぐらなければならない。 ただその門は織姫の父親である天帝の力により、硬く閉ざされている。 |
小林 | 今こそ修行の力を見せる時よ!え〜い!! |
矢島 | 織姫が渾身の力で繰り出した胴廻し回転蹴りにより、門は木っ端微塵に砕かれた。だがしかし・・。 |
小林 | ちょっと!門の先はまた門って何なのよ!お父様もこんな仕掛け作ってるんじゃないわよ!! ・・あれ?今度の門はカギ口があるわね。そして周りに飾られているのは赤ちゃんや老人の絵・・。 これって確か、・・・やるしかないわね。 |
矢島 | 織姫は童話「ばいおはざーど」で得た知識を元に、 乳児から老人の絵画に設置してあるスイッチを年齢順に押し始めた。 上空で待機している数十羽のカラス達は微動だにしない。 |
小林 | 「ゆりかごから墓場まで」っと。やった正解!カギを入手したわ!! 2つ目の門も開いたことだし、これで天の川を渡れるわね!!・・・って何これ? |
矢島 | 織姫を待つ最後の試練、鉄骨渡りっ・・・。 |
小林 | ちょっと!橋が細い鉄骨に変わってるじゃないの! 下に落ちたら「ハイそれまでよ」なのよ!お父様!! いくら彦星に会わせたくないとは言え、実の娘に対して仕打ちが酷すぎるわよ!! |
矢島 | ざわざわ・・・ |
小林 | 返事しろよクソ親父!!!風もめっちゃ吹いているし、 最初から死神が全力で辺りを旋回してるじゃないの!!! ・・流石にこれは無理ね、やっぱり私と彦星は七夕の日しか会えない運命なんだわ・・・。ああ・・・・・。 |
矢島 | 以上、これが日本に伝わる 「織姫逃避行防止」の物語である。 (「織姫と彦星」の物語である。) |
小林 | 史実破壊にも程があるわよ!!! |
名作No.652 第107回・平均2.556点獲得 | |
☆☆ ひつじたちも沈黙。 煙突コミュニケーション (大阪・フリー) |
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高島 | あれ?森本じゃん。どうしたんだよ修学旅行だってのに浮かない顔して。 |
森本 | いや、実は家出るとき急いでてつい下着忘れてきちゃってさ。 |
高島 | マジかよ! |
森本 | あぁ。ちゃんと入れたと思ってたんだけどさ。まぁ2泊3日だから別にいいっちゃあいいんだけど。 ただみんなに同じパンツ履いてるの見られて「アイツずっと同じパンツ履いてるぜ。 これからオナパンって呼ぼうぜ」って言われると思うとちょっとな...。 |
高島 | さすがにそこまでは言われないと思うけど...あ、だったら俺新品の替えをいくつか持ってきてるからさ、それ使えよ。 |
森本 | えぇ...いやでもそれはさすがに悪いよ。友達からパンツ借りるとか恥ずかしいじゃん。 |
高島 | いいからいいから。ほら、はい(袋を手渡す高島)。 |
森本 | マジでいいの?...わりいな。ちゃんと洗って返すからさ。 |
高島 | いいよいいよそれあげるよ。お前の履いたの返してもらってもしょうがないし。 |
森本 | そっか...ありがとな。いやぁでもホント助かったよ。 |
高島 | 気にすんなよ。よく言うだろ、足袋とパンティーは履き捨てって。 (旅の恥はかき捨て) |
森本 | お前何持ってんだよ! |
名作No.653 第107回・平均2.600点獲得 | |
現実と犯罪の境界線 lunatic venus (福岡・オフィスKINNA) |
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俗明院 | 久しぶりだなー、こうやってお前と2人でカラオケ行くの。 |
金成 | そうだな、満康。んで、何歌うんだ? |
俗明院 | じゃ、松田聖子さんの、「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」でも歌うよ。今の自分の心境にもダブっているし。 |
金成 | わかった。はい、リモコン。 |
俗明院 | えーっと、ピポパ・・・っと。お、曲が入ったね。歌うよ。 |
金成 | お、待ってました! |
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(松田聖子・あなたに逢いたくて〜Missing You〜) |
俗明院 | 2人の部屋の〜扉を閉めて〜思い出たちに〜さよなら告げた〜 |
金成 | ああ、そういやあいつ離婚したんだっけ。それもあいつのキャバクラとかが理由で。で、子供もでていったらしいしな。全く最低だよ。 |
俗明院 | あれから半年の時間が流れて〜やっと笑えるのよ〜 |
金成 | まあ、自業自得だけれどよ、あいつもやっと普段の笑顔を取り戻したんだったら、いいや。 |
俗明院 | 毎日忙しくしているわ〜新しい〜人生を〜私なりに歩いてる〜 |
金成 | ん、でも満康、仕事以外はもっぱら家に引きこもっているとか聞いたが、女遊びやめただけでも、成長したよ・・・ |
俗明院 | あなたに〜逢いたくて〜逢いたくて〜 デリヘル呼ぶわ〜 (眠れぬ夜は) |
金成 | さっきの言葉、全部撤回!! |
名作No.654 第107回・平均2.556点獲得 | |
☆ ロハスとか関係なしに気ままな生活 晴耕雨読 (埼玉・鋳☆スタジオ) |
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晴耕 | 〔しゃなりしゃなり…〕 |
雨読 | (ああ、セイコさんってほんと魅力的だなあ…。) |
晴耕 | 〔しゃなりしゃなり…〕 |
雨読 | (整った顔、すらりとした脚、しなやかな身のこなし……僕はいつも彼女に惹きつけられてやまない。) |
晴耕 | 〔しゃなりしゃなり…〕 |
雨読 | (しかしなんといっても彼女の一番のポイントは……そう、尻! ピンと背筋を伸ばした歩き姿ではわかりにくいけど、僕は知っている…彼女の尻はグラマラスであると!) |
晴耕 | 〔しゃなりしゃなり…〕 |
雨読 | (屈んだ際にはあの美脚に不釣り合いなほどに張り出すお尻… あれに顔をうずめられたら…あるいはのしかかられたら…それはもうどんなに夢心地だろう。 だからぜひともセイコさんを僕のものにしたい…いや、むしろ僕が彼女のものになりたいというべきか。) |
晴耕 | 〔しゃなりしゃなり…〕 |
雨読 | (そこで僕は決意した……玉砕覚悟の上で、彼女にアタックすると…!) . . . あっ、あのっ…セイコさん! |
晴耕 | ――あら、雨読さん。何かご用かしら? |
雨読 | え、えっと…あの………プリケツ、突き出してください! (好きです、付き合ってください!) |
晴耕 | ―――――な、なにそれ、キショっっ! |
雨読 | しまった、つい本音が! |
名作No.655 第108回・平均2.571点獲得 | |
現実と犯罪の境界線 lunatic venus (福岡・オフィスKINNA) |
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(卒業式にて) |
俗明院 | えー、それでは、皆さん、卒業おめでとうございます!未来へ向かってはばたいてください! これにて、最後のホームルームを終わりま… |
金成 | ちょっと待ってください!僕たち、三年D組から、先生に、感謝の気持ちをこめて、一言いいます!! 若宮先生。僕たち、3年D組は、学年で一番頭の悪いクラス、といつも言われていました。 でも、先生は、いつもそんな僕たちの味方でした。 バカでもいいから一生懸命やるんだ、とか、いつも言っていましたね。 そして、他のクラスの先生からバカタレクラスって言われた時は、本当にその先生に怒っていましたね。 そんな僕たちを守ってくれた先生だから、このクラスが好きになって、クラスみんなが一つになったんだと思います。 先生ありがとうございました。これからも先生みたいな人になれる様に頑張ります!! 3年D組 クラス代表 金成大河 |
俗明院 | (涙をこらえながら)・・・有難う。実は、先生からも一言あるんだ。 正直、ここまで勉強が苦手な人間が集まったクラスは教師生活20年やって見たことがない。 だが、君たちは苦手な勉強を毎日コツコツとやり続けた。 テストの成績は結局最後まで学年最下位だったが、その姿勢は部活動、体育祭、文化祭等で発揮されたと思う。 特に文化祭でのクラスの出し物は見事だった!そして、受験でみんな進路を無事に決めることができ、 成績はギリギリであるがこの学校を全員揃って卒業することが出来た! 毎日少しずつでもいいから頑張れば成功する!これからもこの姿勢を大事にしてほしい! 先生も君たちみたいな人になる様に頑張る。 |
金成 | 先生・・・(号泣しながら) |
俗明院 | 最後に、君たちにこの言葉を贈る。 バカタレ一応巣立つ (雨垂れ石を穿つ) |
金成 | 全部台無しじゃねーか!! |
名作No.656 第108回・平均2.625点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(四世) 黄金コンビ (三重・フリー) |
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正黄 | おい金森。俺に同じ歳くらいのいい女の子紹介してくれるってホントか? |
金森 | あぁホントさ。夕子ちゃんって子だ。明日会わせてやる。楽しみにしてろよ。 |
正黄 | うわありがとう。いやぁ〜しかし、涼子は結局お前と結婚する事になったか・・・ |
金森 | フフフ、俺もお前も涼子も今年で22歳。 長いこと続いてきた三角関係だったが、結局涼子が選んだのは俺の方だったな。 |
正黄 | ちくしょう・・・ |
金森 | で、今後の事なんだけど、2人で色んなプランを立てているんだ。 |
正黄 | ほう、どんな? |
金森 | ああ、まずは20代のうちに子供をいっぱい作る。そうだな、男の子2人女の子2人の計4人ってとこだな。 |
正黄 | おお、そりゃ理想的だな! |
金森 | 次に30代になったら庭付きの家と車を買う。 この頃には子供達も小学生くらいになってるだろうから、 家は子供達の各部屋もあるヤツにし、車も3台は買う。 |
正黄 | うわ、何という贅沢な! |
金森 | そして40代になったら妻や子供達と一緒に国内旅行をしまくる。日本の名所をいっぱい旅するんだ。 |
正黄 | おお、お前旅行好きだもんな! |
金森 | 50代には大きくなった子供達に逆に海外旅行に連れてってもらう。 |
正黄 | それはすごい! 国内旅行のお返しに海外旅行だなんて、これ以上の親孝行はないもんな! |
金森 | ハワイにイタリア、ドイツも行きたいな・・・。そして、60代の頃には子供達4人もすでに結婚していて 孫も出来ているだろう。やはり4人くらい生んでると思うから4×4=16人の孫がいるってわけだ。 |
正黄 | うわ、孫の人数まで・・・! そこまで計算するか! |
金森 | その孫達におもちゃをたくさん買ってやるんだ。70代になると、さすがに俺も仕事はしてないだろう。 あとは我が子や我が孫達と一緒にのんびり楽しく過ごそうってわけさ。 |
正黄 | へェ〜すごいなぁ、お前にそんな夢があったなんて・・・。 よーし、俺も明日会う夕子ちゃんと上手いこと結婚して、2人で人生のプランをいっぱい立てるぞぉ! 20代にはあんな事して30代にはあんな事して40代には・・・。 ところでその夕子ちゃんってどんな子なんだ? |
金森 | ああ。彼女も同じく22歳なんだが、もう癌で死ぬのも年内なんだよ。 (童顔で死ぬほど繊細なんだよ。) |
正黄 | 何のプランも立てられんわ!! |
名作No.657 第108回・平均2.875点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(一世) イワトビペンギン (千葉・フリー) |
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緋水 | わしの名は織田信長。これより、桶狭間にて宿敵・今川義元の首を討たんとす。 しかしながら、今川軍は、二万五千余に対して我が軍は、幾分勢力が不足しておる。 何とかならんものか・・・。 |
稲葉 | 殿ー!殿ー!大変でございますー! |
緋水 | おお、どうした。稲葉よ。今川軍に動きでもあったのか? |
稲葉 | い、いえ。実は我が軍に大勢の加勢が参りました。 |
緋水 | 何とっ! これはまさに僥倖!天も我に味方をしたか! それで、どんな奴らなのだ!? |
稲葉 | はいっ!少々、実戦経験は浅いものの、 戦いに関する知識は豊富で、相手を精神的に 追い詰める術も心得ている・・・ということです。 |
緋水 | ふむう・・・。 確かに、正攻法では今の今川軍には勝てぬ。 やはり、相手に勝つには奇をてらうしかあるまい。 |
稲葉 | また、彼らは、情報戦術や情報操作が得意であり、 戦況を瞬時に伝播することを得意としております。 |
緋水 | なんと! やはり、戦は情報が命であるな! それは、何と心強い!!で、今何をしておる! |
稲葉 | ただ今、こちらに向かっているということです。 あっ、今彼らがきました。 |
足軽A | サンキューノッブ |
足軽B | ホトトギス殺すとかぐう蓄やで。 |
足軽C | 鉄砲持ってないンゴwwww |
足軽D | ファッ!? |
足軽E | あっ・・・(察し) |
足軽F | なお、戦にまにあわんもよう。 |
足軽G | やってしまいましたなぁ。 |
足軽H | これは大変なことやと思うよ。 |
足軽I | 足軽C逝ったあああああああああああ |
・・・ | ・・・ |
緋水 | こ、この人数、この者たちは・・・。 |
稲葉 | はい、なんJ民が加勢しました。 (三千人が加勢しました。) |
緋水 | 戦力にならぬ!!! |
名作No.658 第108回・平均2.500点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(三世) なまず体操 (埼玉・フリー) |
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吉川 | 魚住刑事!事件の目撃情報が1件ありました。 どうやら逃走中の犯人を目撃したみたいです。 灰色のジャンパーを着た、30代くらいの男だということでした。 |
魚住 | おお、よくやった。 でも、ずいぶん時間かかったな。聞き込みに手間取ったのか? |
吉川 | へへ。実はちょうどおやつの時間だったんで、 聞き込み先で一緒に甘いもんご馳走になってきたんです。 美味かったなぁー、あのお菓子。 |
魚住 | …何やってんだ、お前は。 |
吉川 | それがめちゃめちゃ美味しくって。 チョコレートが乗った四角いビスケット菓子とか、薄いクッキーの生地が筒状に重なったお菓子とか、 ホワイトチョコレートがコーティングされたスティック状のクッキーとか、色々食べてきたんですよ。 上品な甘みがたまらなくて、いくらでも食べれそうで―― |
魚住 | そりゃわかったけどよ…ちゃんと裏は取れそうなのか? そもそも誰に聞いてきたんだよ。 |
吉川 | ブルボン社のお菓子ですよ (古本屋のオヤジ) |
魚住 | そんなこと聞いてねぇよ!!! |
名作No.659 第108回・平均3.000点獲得 | |
☆☆ ミズスマシ愛好会会長補佐 バジリコ風味 (東京・フリー) |
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岩田 | 平井総理、サミットの1日目お疲れさまでした。 |
平井 | おお、秘書の岩田君か。 ……いやね、疲れたっていうか、まったくもって意味不明な一日だったよ。 |
岩田 | はあ。 |
平井 | 会場に入ったら各国の首相たちが何故か全裸で輪になってて、 笛の音が鳴ると同時に全員が手繋いでぐるぐる回り出して… |
岩田 | ……。 |
平井 | 唖然としてたらプーチン大統領に「オマエモコイヨ〜」って誘われたんで、 仕方無く服脱いでみんなの輪に加わったよ…。 |
岩田 | 結局参加したんすか…。 |
平井 | 小一時間回ったんだけど、肝心の中東問題については何一つ話さなくて…、 さすがの私も「人類に未来は無い」って痛感したよ…。 |
岩田 | ……人間同士のサミットなんてそんなもんですよ。 |
平井 | そうなの!? あんなトラウマになる体験は初めてなんだけど…。 まあ、岩田君がそう言うなら良しとするか。 ……ところで、明日の予定はどうなってたっけ? |
岩田 | はい。サミット2日目なんですが、 午前の会議ではまず着ているものを全部脱いでいただいて… |
平井 | ……また全裸かよ! 今度こそ風邪引くわ! |
岩田 | シャンプーハットを被ってモグラ叩き大会をしていただきます。 |
平井 | どんな会議だよ!! |
岩田 | 夕方からは懇親会なんですが、そこではカニ玉を投げ合いながらの国歌斉唱です。 |
平井 | どういう事だよ! |
岩田 | ……以上、 明日もすげぇシュールです (明日のスケジュールです) |
平井 | ホントだよ!! |
名作No.660 第108回・平均3.444点獲得 | |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 永世名人(二世) ホワイトサイダー (茨城・フリー) |
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(幼稚園の父兄参観にて…) |
父親 | 父兄参観は初めてだからな、うちの子はちゃんとやっているのかな? それによしこ先生だっけ、どんな授業をするのかな? |
先生 | みんなー、こんにちは!!今日は「ももたろう」をお話しするよー!! |
父親 | 昔話の読み聞せか、懐かしいな…。 |
先生 | じゃあね、お話する前にクイズをだすよー!ももたろうってどうやって生まれてきたでしょうーか? |
父親 | へぇー、クイズ出すのか。 |
先生 | ええっと…川からおおきなももがながれてきて…もってかえって割ったら… なかからおとこのこが…みんなよく知っているね!! |
父親 | まあ…有名な話だし、みんなある程度は知ってるよな…。 |
先生 | …じゃあ正解はどうかな、お話を始めるよー! |
父親 | さて、お話が始まるぞ…。 |
先生 | …おじいさんがナマでした際に… (は山へ芝刈りに) |
父親 | 話を生々しく変えるな!! |
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