ボキャ恵名作集<11>
名作No.201 第29回・平均2.792点獲得 | |
黒薔薇騎士團特攻隊 Rose Night (京都府) |
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佐々木 | 先生。 |
あさみ | あら、私のクラスに所属している貧乏な生徒の佐々木くんじゃない。 |
佐々木 | コントの導入に関する、わかりやすい説明ありがとう。 先生。俺、つらいよ。今日だって何も食べちゃいないし。俺、足立がスゲーうらやましいよ。 |
あさみ | 足立くんが? |
佐々木 | あいつ、ものすごい金持ちなんですよ。 |
あさみ | そうだったかしら?いたって普通の生徒だったと思うけど。 |
佐々木 | だってあいつ、シーフードヌードル買ってるんですよ。 (シーズーとプードル飼ってるんですよ。) |
あさみ | 金持ちの基準、低っ!! |
名作No.202 第29回・平均2.667点獲得 | |
絶対零度の六甲颪(ブリザード) QUO (千葉県) |
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藤田 | お前、すっごくいい望遠鏡買ったんだって? |
佐藤 | あぁ、あれね。うん、すごい高かったんだよ。 |
藤田 | へぇ・・・でもさ、そんなの買ってどうするんだよ。あ、まさかヤバいことしてるんじゃないだろうな? |
佐藤 | そんなわけないだろ!自分の趣味のために買ったんだからな! |
藤田 | 怒るなよ、冗談だよ。で、趣味って・・・例えば何を見てるんだ? |
佐藤 | 変態趣味なんで、女子の観察とかしてるよ。 (天体) (星の観測) 最近興味があるのは、小学生かな。 (小惑星) |
藤田 | 一回捕まって来い! |
名作No.203 第29回・平均2.652点獲得 | |
爽やかヘクトパスカル イワトビペンギン (千葉県) |
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緋水 | おーい。ただいま。今帰ったぞー。やっぱり東京から片道2時間半の通勤は疲れるな〜。 おーい、すぐに風呂にしてくれ。 |
稲葉 | ・・・あなた、話があるの。 |
緋水 | 何だい!?こっちは仕事で疲れてるんだぞ。毎日、埼玉から東京まで休まずに通ってるっていうのに・・・ |
稲葉 | あなた、浮気してるんでしょ。 |
緋水 | ・・・・えっ!?い、いきなり何を言い出すんだよ・・・。 |
稲葉 | 隠したって、無駄なんだからね。何でも、社内の若い女の子と一緒に何度も寝たそうじゃない。 この頃、帰りが遅いと思ったら、そうだったのね。 |
緋水 | ま、待て!!何かの間違いだ!! |
稲葉 | とぼけたって無駄よ。聞いた話だと、あなたとその女の不倫はかなり有名な話みたいね。 植毛した部長さんと若いOLさんの仲を知らない人はいなかったみたいね。 み〜〜〜んな、知ってるんだから。 |
緋水 | そんなに話が広まっていたのか・・・・・。 |
稲葉 | 酔いながら、バーで女の子を口説いたり、二人でハート型の長ーいストローで一緒にジュース飲んだり、 温泉でいろんなことをしたり・・・。 |
緋水 | 教えてくれ!!どれだけ知っているんだ!? |
稲葉 | 秩父市中よ。 (一部始終よ。) |
緋水 | 噂が広がりすぎだろっ!!!! |
名作No.204 第30回・平均2.520点獲得 | |
笑いのセンスマイナス値 ているず (神奈川県) |
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(コンコン) |
テイ | 入りたまえ。 |
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(ガチャ) |
ルズ | 失礼します。今日から、この会社にお世話になるルズ原と申します。よろしくお願いします。 |
テイ | 私が社長のテイ田です、よろしく。…そういえば、ルズ原君は秋田出身なんだって!? |
ルズ | はい。高校卒業後、地元より職があると思って、思い切って東京に出てきたんですが、 なかなか仕事にありつけなかったんです。 …そんな時、たまたま当社のビルの前を通り掛かった時、「年齢/学歴不問月収30万円」っていう 募集の貼り紙を見て、「これだ!」と思って、仕事内容もろくに聞かずに入社を決めたんです。 でも、これで今まで迷惑を掛けてきた秋田の両親に楽をさせてあげられそうです。 |
テイ | そうか…。で、今日から君にやってもらう仕事は…。 |
ルズ | はい。 |
テイ | 取立てだよ。 |
ルズ | …取立てと言いますと!? |
テイ | 決まってるだろ。借金だよ、し・ゃ・っ・き・ん!! |
ルズ | 借金の取立てですか…。 |
テイ | あぁ。で、仕事内容は借金を返さない奴の自宅に押し込み、金を返すまで しつこく足を運び取り立てるというのが、主な仕事だ。 |
ルズ | はぁ…。 |
テイ | 月給は30万円、もちろん仕事内容により、随時昇給していく。ボーナスもちゃんと年2回出る。 その他に、特別手当みたいなものがあってな。 |
ルズ | 特別手当!? |
テイ | あぁ。これを見てくれ。(数枚の紙を見せる) |
ルズ | 何ですか、これは? |
テイ | 大手消費者金融及び貸金業者から送付されてきた、いわば「ブラックリスト」だ。 |
ルズ | 「ブラックリスト」… |
テイ | ここに載ってる奴らはな、借金を返さない所か、変装や偽名、それに偽造した身分証明書を駆使して、 数社から借金をして逃げ回っている、悪質な奴らでな。 |
ルズ | はぁ… |
テイ | ここに載っている奴は見つけたら、少々手荒なマネをしても全然構わない。 オレも1年前、「ブラックリスト」に載ってた、14社総額1億円の借金をして逃げ回ってた男を地道な捜索の末、 見つけ出してな。 |
ルズ | それで……!? |
テイ | あぁ、部下と拉致して港に連れ込み、チェーンで全身グルグル巻きにした後、沈めたよ。 …もちろん、死なない程度でな。 その後、奴は素直に借金を返し、オレはたんまりの報奨金を手に入れたってわけさ。 |
ルズ | ・・・・・・・・・・・・。 |
テイ | まぁ、かなりエグい仕事だとは思うが、借金を返さない奴が一番悪いんだからな。 お前も頑張って、ガンガン稼げよ。秋田の両親に楽をさせてあげたいんだろ!?ハッハッハ!! |
ルズ | ……実家に帰ります。 (しっかり稼ぎます!) |
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(ガチャ)(逃げる様に立ち去る) |
テイ | もう辞めるの!? |
名作No.205 第30回・平均3.320点獲得 | |
白く黒きCO2aq ホワイトサイダー (茨城県) |
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(自分の部屋に引篭る少年に、担任の先生から電話が・・・) |
北川 | ・・・はぁ・・・何だよまったく・・・(ガチャ)・・・もしもし。 |
上田 | もしもし、先生だけど・・・高志君、やっぱり学校に来る気は無いかな・・・? |
北川 | 嫌だよ・・・学校に行ったって、どうせまた苛められたり、無視されたりするだけだよ・・・。 |
上田 | そうか・・・じゃあせめて、外に出てみるつもりは無いかな・・・? 外には、まだまだ高志君の知らない、素晴らしい世界が広がってるはずだよ。 |
北川 | そんなことあるもんか、学校でも塾でも、男子には苛められ、女子にはからかわれ、 親や先生や近所の人からは冷たい目で見られ・・・、外の世界なんて怖いだけだよ、 部屋の中で、ネットの世界に閉じこもっている方がよっぽどマシだよ・・・。 |
上田 | ・・・そんなこと言わないでさ・・・。 |
北川 | ・・・僕なんて、生きる価値なんて無いんだ、死んだ方がマシなんだよ絶対・・・。 |
上田 | ・・・そうか・・・・・高志君、先生実は昔、高志君と同じように引篭っていたことがあるんだ。 |
北川 | ・・・え? |
上田 | 先生も昔学校で苛められて、外の世界が怖くなって、部屋の中に引篭ってパソコンばっかりしてたんだ・・・。 |
北川 | 先生にそんな過去が・・・。 |
上田 | その内そんな自分が嫌になって、生きる理由も分からなくなって、 リストカットや睡眠薬一気飲みなんかを繰り返していて・・・。 |
北川 | そんなに廃れて・・・。 |
上田 | でもある日、学校の先生とかクラスのみんなが、手紙や写真を送ってくれたんだ・・・ 「外の世界はこんなに素晴らしいんだよ、外に出ておいでよ」って・・・。 |
北川 | いい人達だな・・・。 |
上田 | 僕もこんなんじゃダメだ、自ら命を落とすなんてもってのほかだ、もっと自分の命を大事にして、 もっと外の世界を知ろうと思ったんだ・・・。 |
北川 | そうだったんだ・・・。 |
上田 | 高志君、君はまだ知らないだろうけど、外の世界には、素晴らしいものがいっぱいあるんだよ・・・。 |
北川 | ・・・・・例えば・・・? |
上田 | 暖かい太陽の光、澄み切った空気、子供達が公園で元気に遊びまわり、老夫婦が仲良く散歩して・・・。 |
北川 | ・・・和む風景だろうな・・・。 |
上田 | ・・・芹や薺、繁縷などの野草の匂い、唐松や楓、銀杏などの落葉樹の儚さ、孔雀草や香雪蘭(フリージア)、 木春菊(マーガレット)の華やかさ・・・。 |
北川 | ・・・・・。 |
上田 | ・・・雀や鶯、不如帰の泣き声が微風に乗って流れ、ムネアカオオアリやミカドオオアリ等の昆虫網ハチ目 スズメバチ上科アリ科の行進は進み、ツマグロヒョウモンやクモマチマキチョウ等の 節足動物門昆虫網鱗翅目が元気に飛び回り、空を見上げると、積雲や層雲、巻雲や巻層雲、 高積雲が広がり・・・。 |
北川 | ・・・先生・・・? |
上田 | wikiで見て初めて分かったんだ。 (生きてみて) |
北川 | いや部屋から出ろよ。 |
名作No.206 第30回・平均2.667点獲得 | |
特別でないただの詐欺師 トリックスターズ (福岡県) |
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今尾 | 野雪せんぱーい! 私、センパイにお弁当作ってきたんです! |
野雪 | ええっ、本当に!? ありがとう! 俺、女の子にお弁当作ってもらうのなんて初めてだから嬉しいよ。 |
今尾 | 美味しくないかもしれないですけど・・・食べてください! |
野雪 | ううん、そんなこと無いと思うよ。見た目もすごい上手だし。 どんな味がするんだろう、楽しみだなぁ。それじゃ、いただきまーす! (モグ、モグ、モグ・・・) |
今尾 | ど、どうですか? |
野雪 | (・・・ぐあぁぁぁぁっ!なんだこの味!辛っ!酸っぱっ!苦っ!1ヶ月放置したカレーみたいな味がする! 見た目が良いだけにかえって強烈だ!いったい何を入れたらこんな味になるんだよ!?) |
今尾 | センパイ・・・、もしかして、美味しくなかったですか・・・? |
野雪 | (美味しくないなんてもんじゃない!地獄のメシでもこれよりはまともだよ! でも、ここで正直に言えばこの子を傷つけてしまう・・・。ここはグッと我慢して・・・) |
今尾 | 美味しくなかったんですね・・・。 |
野雪 | ・・・ううん、そんなことないよ。 おおおおい、美味しいよ・・・! |
今尾 | ほ、ホントにですか?私、お料理はだいたい毒入りなんですよ? (お料理は大大得意なんですよ。) |
野雪 | 確信犯かよ! |
名作No.207 第30回・平均3.000点獲得 | |
北国ワーストアクターズ 二人劇団 (北海道) |
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日高 | 二人劇団アニソン劇場 |
桧山 | アンパンマン |
日高 | そうだ〜恐れないで〜勇気を出して〜♪ |
桧山 | 亜衣と辻だけか?トラブルは・・・ (愛と勇気だけが友達さ〜♪) |
日高 | それ以上つつくなーー!! |
名作No.208 第30回・平均2.750点獲得 | |
15年来のねじれの位置 国の華幼稚園 (北海道) |
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塩屋 | 音楽の特別急行『ミュージック=エキスプレス』。 続いては、昨年NHK紅白歌合戦にも出場されました テノール歌手の秋川雅史さんです。 |
美浦 | どうも、秋川雅史です。 |
塩屋 | やっぱりイイ声してますねぇ。 |
美浦 | いえいえ、とんでもありません。 |
塩屋 | 最近は忙しいんじゃないですか? |
美浦 | いえいえ、とんでもありません。 |
塩屋 | 資料によると、この前バラエティ番組に初めて出演して 何だかエライ目に遭ったらしいですね。 |
美浦 | そうなんですよ。罰ゲームって言うんですか? あれもやりましたね。また内容が酷くて・・・ |
塩屋 | あ、もうスタンバイの時間ですね。お願いします。 ・・・大丈夫でしょうか? それでは秋川雅史さんでロングヒット中の『千の風になって』です。どうぞ。 |
美浦 | からしをモナカの中へ 挟まないでください〜♪ (私のお墓の前で 泣かないでください) |
塩屋 | トークの続きを歌に持ち込むなよ! |
名作No.209 第30回・平均3.320点獲得 | |
絶対零度の六甲颪(ブリザード) QUO (千葉県) |
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佐藤 | ♪〜 |
藤田 | よぉ、ご機嫌じゃねぇか。変態趣味の雅史くん。何かあったのか? |
佐藤 | いつまでも前回のネタを引きずるなよ!それより見てくれよ、隣のクラスのみぬきちゃんからラブレターもらっちゃったんだ。 |
藤田 | へぇ・・・すごいじゃねぇか。 お前全然見向きもされてなかったのにな。 |
佐藤 | いやぁ、やっぱ必死にアピールしたかいがあったよなぁ。 帰るときに家まで後をつけていったりとか、家から出たゴミをあさったりとか、 干してあったパンツ盗んだりとか、毎日100回は無言電話かけたりとか |
藤田 | いや、おま、それアピールっていうか、ストーカー・・・と、ところで、その手紙には何て書いてあるんだ? |
佐藤 | まぁまぁ焦るなよ、今開けてみるから・・・えっと、「佐藤 雅史さまへ」。 |
藤田 | うんうん、で? |
佐藤 | えーっと・・・ 「あなたを告発させてください。 (あなたに告白させてください。) 十日後、法廷で待ってます。」 (放課後、校庭で待ってます。) |
藤田 | やっぱり訴えられてんじゃん! |
名作No.210 第31回・平均2.850点獲得 | |
15年来のねじれの位置 国の華幼稚園 (北海道) |
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美浦 | うえーん!ドラえもーん! |
塩屋 | どうしたんだい、のび太くん? |
美浦 | ドラえもん聞いてくれよ〜! |
塩屋 | 一体、何があったんだい? |
美浦 | 僕が空き地で・・・ぐすっ・・・そしたらジャイアンとスネ夫が・・・んぐっ・・・ |
塩屋 | もっと落ち着いて話しなよ。 |
美浦 | 一生懸命おこづかい貯めて・・・やっと手に入れたのに・・・ 2人がやって来て「よこせ!」って・・・ |
塩屋 | ひどい目に遭ったんだね。 |
美浦 | アイツらに見つかんなければ・・・せっかく楽しみにしてたのに・・・ くっそぉ〜悔しいよー! |
塩屋 | それで結局、何をされたんだい? |
美浦 | ジャイアンとスネ夫に味ぽんを飲まれたんだ。 (ラジコンをとられたんだ) |
塩屋 | 喉カラッカラになるよ! |
名作No.211 第31回・平均2.842点獲得 | |
ひつじたちも沈黙。 煙突コミュニケーション (大阪府) |
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高島 | あ、ボス!こっちです。 |
森本 | (ロープをくぐる森本) おぅ高島。えらく早いな。 |
高島 | はい!新人はいかなる場合でも現場へ急行が常識ですから。 |
森本 | よしよし、なかなかいい心意気だな。で、害者は? |
高島 | はい。害者はこの部屋に住む・・・住む・・・えっと・・・アレ?すいません飯沼鑑識官。 害者の名前なんでしたっけ?・・・あ、はいはい。えっとすいません、害者はこの部屋に住む田村。 22歳無職です。 |
森本 | ・・・まぁいい。で、周辺住民に聞き込みは行ったか? |
高島 | あ・・・え・・すいません。 |
森本 | なんだ、行ってないのか? |
高島 | はい・・・すいません、杉村巡査にお願いはしたのですが・・・。 |
森本 | ・・・いいか高島。 |
高島 | はい・・・。 |
森本 | お前、今のウチからそんなことでどうする。この先お前ひとりで現場に行ってもらうことも増えてくるだろう。 そんな時にいざひとりで何もできないでは困るだろう? まだお前は若いんだから、まず人に頼ることよりも自分で動くことを考えるんだ。いいな。 |
高島 | はい!申し訳ありません!! |
森本 | いやいや、分かってくれればいいんだ。俺もお前には一人前になってほしいしな。 |
高島 | ・・・ボス。ありがとうございます。 |
森本 | よし、じゃあ捜査の続きだ。害者はこれか。 |
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(遺体の上の青いシートをめくる森本。中には頭が血まみれの遺体が) |
高島 | ・・・うわっ。 |
森本 | ・・・これは酷いな。凶器はあの花瓶か・・・そうだ、高島。 |
高島 | はい、なんですか? |
森本 | ちょっとお前を試す問題だ。さっきお前も遺体を見ただろう。 |
高島 | はい。 |
森本 | あの状況からして頭をあの花瓶で一撃だろう。 そこでだ。頭部への強力な衝撃により、頭蓋骨内で脳が急激に揺れることによって 起こりうる死因のひとつと言えば・・・分かるか? |
高島 | え・・・死因・・・ですか・・・。 |
森本 | あぁ、ちゃんと勉強してるお前ならよく考えれば分かるはずだ。どうだ? |
高島 | ・・・・・ノーヒントですか? (脳しんとう) |
森本 | だから人に頼るな!! |
名作No.212 第31回・平均2.500点獲得 | |
たっ、たっ、大変です! しゃ、しゃ、社長 (岐阜県) |
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社長 | 元カノに「あなたとはもう恋人の関係でいられない。お互い友達からやり直しましょう。」 と見事にフラれてしまってから早一ヶ月。 その元カノから、今度パーティーをやるので準備を手伝ってほしいと頼まれたんだ。 何でも、料理の仕込みに手間がかかるそうなので、朝の7時位には来てほしいとのこと。 折角のチャンスだ、いい具合にアピールして、一刻も早くよりを戻せるようにしてみせるぜ! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (パーティー当日) はわあああ、よく寝た・・・・・って、今日が約束の日じゃん!あちゃー、思いっきり寝坊だよー。 アイツ、きっと怒ってるだろうなー。なんせ、約束事を守らない人間は絶対に許せないって奴だからな。 前に振られた時も主にそれが原因だったし・・・って、そんな事はどうでもいいな。 ・・・えっと、今から行けば大体10時ごろに着くな。まあダメ元でもとりあえず行ってみるか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |
社員 | ・・・あっ、今頃来てくれたんだ。高橋さん。 |
社長 | (うわあ、メッチャ怒ってるよー。しかも、普段は下の名前で呼んでくれてるのに、何故か苗字で呼ばれてるし) ・・・おっ、あ、いやあゴメンゴメン。うっかり寝坊しちゃってさー。 それよりも、今からでも何か手伝う事はないかい? |
社員 | たった今、ほとんどの料理の仕込みは終えたところよ。 あとは、この鍋の具を3時間かけて煮込むだけ。だから、高橋さんに手伝ってもらうことは特にないわ。 |
社長 | いやいやいや、そんなこと言わずにさ、頼むよー。 やっぱ、汚名返上というか、何か少しでも役に立っときたいからさー。 お前の元カ・・・ゲフンゲフン! いや、友達としてな! |
社員 | あらっ、別にそんなに気を使ってもらわなくてもいいのよ。 友人から知人まで格下げだから。 (10時から1時まで待つだけだから) |
社長 | またランクダウンかい。 |
名作No.213 第31回・平均2.789点獲得 | |
さまよえる大学生 S.O.N (埼玉県) |
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(童謡「いぬのおまわりさん」) |
松本 | ♪迷子の迷子の子ネコちゃん |
村田 | ♪あなたのおうちはどこですか? |
松本 | ♪コブシで聞いても分からない (♪おうちを聞いても分からない) |
村田 | 不祥事だぁ! |
名作No.214 第31回・平均2.750点獲得 | |
華乃大正大浪漫 はいからさんが通る (宮崎県) |
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(♪ロート製薬のテーマ) |
紅緒 | ♪夫ちょっとモーホー (ロートロートロート) |
蘭丸 | ♪今日もオトコ掘るの (ロートロートロート) |
二人 | ♪女房は迷惑 (ロート製薬) |
名作No.215 第31回・平均3.400点獲得 | |
ファンレターだらけの最盛期隊 黄金コンビ (三重県) |
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正黄 | あーホンっっっトに暇だなぁ、おかあさんといっしょでも見るか。 |
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(ピッ) |
金森 | どーもー。歌のお兄さんの金森進一です。さあ今日もさっそく、お便りの紹介からいきましょう。 「お兄さんこんにちは。僕はいま小学3年生です(お、結構大きい子だな)。 今おじいちゃんと2人で暮らしています。 実は僕には、お父さんもお母さんも兄弟も親戚も誰もいません。おじいちゃんしかいないんです。 でもそのおじいちゃんも、こないだ病気で入院してしまいました・・・。 僕の家は建物あり土地あり貯金ありとかなりの金持ちなので入院代は大丈夫ですが、 病気のほうはちょっと重いそうです・・・。でも僕は絶対に泣いたりはしません。 これからもちゃんと学校にも行って、強く生きていこうと思います。 では、お兄さんもお体に気をつけてがんばって下さい。」 いや〜しっかりした子ですね、感心しました。 じゃあそんな君のために、ここでお兄さんが1つ歌を歌いましょう。 |
正黄 | かわいそうにな、まだ小学3年生だろ?お便りの中じゃ強がってはいるけど、 きっと心ん中じゃつらくてつらくてたまんないんだろうな・・・。 |
金森 | では聞いて下さい、『静かな湖畔(こはん)』 「いつかは遺産をもらうわけだな。 もうおじいちゃん逝ったら?」と孫は待つ〜 (♪静かなこはんの森のかげから もう起きちゃいかがとカッコウがなく〜) |
正黄 | 恐ろしい想像すんなよ!! |
名作No.216 第31回・平均2.600点獲得 | |
東京砂漠原住民 笹戸暇郎 (東京都) |
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笹戸 | 僕の彼女が家族で海に行ったそうだ 親父さんは彼女と普段交流がないからこの機会を待っていたのだろう 泳げない彼女に泳ぎを教えるということで 何を教えて欲しいか? と話しかけてきたそうだ。 そうしたら彼女は パパうざい もう消えて (バタフライを教えて) だって。 何か切ないね。 |
名作No.217 第31回・平均3.150点獲得 | |
白く黒きCO2aq ホワイトサイダー (茨城県) |
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(桃太郎/日本昔話) |
北川 | 昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。 |
上田 | おじいさんは山で今、神に・・・。 (芝刈りに・・・。) |
北川 | おじいさん!? |
名作No.218 第31回・平均2.500点獲得 | |
絶対零度の六甲颪(ブリザード) QUO (千葉県) |
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佐藤 | 大変だよ! 長瀬先生が浩之のこと探してるって。もうすぐこの教室に来るんじゃない!? |
藤田 | マジ? やべぇな〜。 |
佐藤 | どうせ何か悪いことしたんでしょ。素直に謝っておいたら? |
藤田 | はぁ・・・悪いことっていうか、親切が裏目にでるんだよなぁ・・・。なんか俺、最近は謝ることばっかでさぁ。今日も昨日も一昨日も・・・ |
佐藤 | あ、そ、そんな落ち込まないでよ。じゃぁ、今日のところは僕が何とかごまかしてあげるよ。 |
藤田 | すまねぇな。なんとか丸く収まるように、頼むわ。 |
佐藤 | 任せてよ。先生が怒鳴り込んできたら あ〜い とぅいまてぇ〜ん って言っておくから。 (あいつ いません って言っておくから。) |
藤田 | いや、火に油を注ぐマネするなよ! |
名作No.219 第32回・平均2.625点獲得 | |
姑息な笑わせ屋 アタックチャンス (東京都) |
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(彼の名前は田仲大 脳梗塞で倒れて寝たきりの父親と足の不自由な妻、 老犬のポチと3人と一匹で暮らしてる平凡なサラリーマンだ。) |
田仲 | さあ、今日も家のローンのため残業するか〜。 ・・ん、なんだあの明かり・・・火事だ!ちょっと待て!あの方角は家のほうだ! (・・・30分後急いで自分の家に到着する。) |
佐藤 | きみ、危ないからさがってなさい! |
田仲 | 離してください!消防士さん! あの中には寝たきりの父と愛妻と愛犬のポチがいるんです |
佐藤 | なんだって!・・・残念だが、この火の勢いではもう無理だ!助からんだろう! |
田仲 | そんな・・・。 |
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(燃え広がる火を見ながらがっくりする田仲) |
佐藤 | かわいそうに・・・。 |
田仲 | ああ〜!不動産が〜!家財が〜!土地が〜! 私の大切な物達が〜!燃えて失ってしまう〜! (ああ〜!お父さんが〜!家内が〜!ポチが〜! 私の大切な者達が〜!燃えて失ってしまう〜!) |
佐藤 | おい、ちょっとは家族を心配しろ! |
名作No.220 第32回・平均2.647点獲得 | |
絶対零度の六甲颪(ブリザード) QUO (千葉県) |
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佐藤 | (♪プルルルル・・・ピッ) はい、もしもし・・・あ、どもども〜。 今? うん、大丈夫・・・ |
藤田 | おーい雅史〜・・・って、電話中か。 いったい誰からなんだろう? |
佐藤 | こないだ超楽しかったよ。・・・本当に? うん、また今度一緒に行こうよ。 |
藤田 | 友達かな? それともデートか何かか? |
佐藤 | ・・・え? 今度は別荘に招待してくれるって? やったぁ〜! ・・・うん、うん・・・俺はいつでもOKだよ! |
藤田 | 別荘!? ひょっとして・・・すっごいお金持ちとか!? |
佐藤 | 予定は・・・これから決める? ・・・うん・・・うん、ごめんねぇ〜、いろいろと忙しいのに・・・。 ・・・あ、そろそろ執事が迎えに来るって? |
藤田 | おい、執事て・・・いったい相手はどんな人なんだよ! |
佐藤 | ん? ・・・あ、浩之。 ・・・いたの? |
藤田 | あ、あぁ、さっきから・・・じゃなくて! 聞こえてたよ、今の会話! いったい誰と話してるんだよ!? |
佐藤 | 誰って・・・。えへへ・・・すっごい大事な人、かな。 |
藤田 | あぁ〜なんかもぅムカツク言い方だな! ていうかなんかズルいよ! オレにも代われよ! オレもお近づきになりたいよ! |
佐藤 | え? ・・・まぁ、いいけど。 ・・・あ、もしもし〜? ごめんね、ちょっと友達に代わるね。 え? ・・・うん、なんか隣にいる友達が、ぜひとも 皇太子としゃべらせてくれって。 (交代してしゃべらせてくれって。) |
藤田 | いや、どんなすごい交友関係だよ! |
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