上川岳 名作選
上川 大日本昔話「日常」

昔々、ある時定市に、
「ゆっこ」という女子高校生がいました。
ある日、彼女が町を歩いていると、
大きな音とともに、彼女の頭に色々なものが降ってきました。
一つ目は「こけし」でした。
二つ目は「赤べこ」でした。
痛かったけど、彼女は、
「生ものでなくて良かった。」
と思っていました。
ところが、三つ目に来たものは、彼女の頭に、
「ベッ」と付いたのです。
付いたものを確かめると、彼女は叫びました。
「CHAGEだー!!」
(シャケだー!!)
・・・って、人!?
めでたしめでたし・・・・カカカ、カッターオモイー♪

上川 大日本昔話「かぐや姫」

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでおりました。
二人は、おじいさんが山で切ってくる竹を加工し、それを売って生活をしていました。
ある日のこと、おじいさんがいつもの様に竹を切りに行くと、
「な、なんじゃあれは!?」
何と、竹の中に一つだけ、
怪しく叫ぶCHAGEがいたのです。
(怪しく光る竹があったのです)

……って、それ人じゃない!!
めでたしめでたし。

上川 大日本昔話「ブレーメンの音楽隊」

昔々、あるところに、
年を取って働けなくなったロバがいました。
ある日、自分が売られることを知った馬は、
同じ境遇の犬・猫・鶏と、
きれいな月の晩にブレーメンを目指して旅に出ました。
四匹は旅の中でそれぞれの境遇について話をしました。
そして四匹は「くだらねぇ」とつぶやいて、
何かから醒めた顔をして歩いていきました。
しかし、「いつの日かブレーメンで輝いてやる」と思っている
四匹には熱い涙がこぼれていました。

そして四匹は何日も旅を続けました。
「いつまでこの旅は続くんだ。ブレーメンはまだなのか?」
と、疲れた四匹は吐き捨てるように言い、
この日も野宿をしようと寝転びました。
すると、遠くに明かりが見えます。
その明かりは、泥棒たちのアジトでした。

(中略)

泥棒たちを追い出した四匹は、
そこでいつまでも輝く月のように、
仲良く暮らしましたとさ。

エレカシ エレカシ
(めでたし めでたし)
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