NA・GI・SA NO SINDBAD 名作選
二郎 こんばんわ。歌ネタ選手権のお時間がやって参りました
さあ、どんどんいってみましょう!続いての挑戦者です。どうぞ〜
杉桶 どうも神奈川県は茅ヶ崎から来ました、杉桶K太郎です!
鷺万 友達の……あの……つんつくん♂です。
二郎 宜しくおねがいします。あの……聞くところによりますと
お二人はボキャブラ恵国でご活躍されている芸人さんらしいですね?
杉桶 まあ、そうなんですけど……芽が出ないんすよね。
いっつも「お前はダメだ」とかなんとか言われてマジブルー入っちゃって。
もっとブルーだったのが、ちょっと前に出てた芸人が物凄い大ウケしちゃってるの見て
もっとブルーになっちゃって……最悪なんすよ。
二郎 いろいろと大変ですねー。ところで今日の歌ネタは?
杉桶 さっきも話した、その芸人の事について歌います。
二郎 それでは杉桶K太郎さん、つんつくん♂さんに歌って頂きます。
曲はシャ乱Q「ズルい女」の替え歌で、「すげえアイツら」です。
鷺万 バンパー壊れたさようなら 白吉さんだな?
(バイバイありがとうさようなら 愛しい恋人よ)
アイツちゃんと運転できないよ
              だから作る座布団カー

(あんたちょっといい女だったよ だけどズルい女)
バッチコーイ! ありがとう!の相方
              シリーズどうなるの?

(Good bye ありがとうここから愛しい恋人よ)
相方、不安定でまたやったよ
              サイドミラーもう一度壊したよ

(あんた本当いい女だったよ 最後もう一度抱きたいよ)

二郎 はあ……K太郎のヤツ遅っせえな
鷺万 だよな。だってよ、普通は「少し遅れるから、もうちょっとだけ待ってて」とかいう
連絡のひとつやふたつするのが、常識だってのによお……まったくもって非常識も甚だしいよなあ?
二郎 だよなあ。もう5分待って来なかったら、アイツ置いて俺達だけで行こうぜ。異議ある?
鷺万 リーダー、異議なしッス。じゃあ待ちますか……
杉桶 バアボボボボオオン!バアボボボボオオン!キキィー!!悪ぃ待たせたな
二郎 おいテメエいつまで待たせんだ……ってか、このバイクどうしたんだよ!?
杉桶 いや遅刻しちまいそうだったからよお、てか詳しい話は後だ。さあ、乗った乗った!!
鷺万 おう。

――――
二郎 やっぱりバイクっていいよなあ。やっぱり最高にイカした乗り物だぜ
鷺万 そりゃ俺達みたいなロッケンローラーにとって、バイクとギターと女は欠かせないもんですからね
ていうかK太郎さあ、このバイク高かったんじゃないの?
杉桶 ん?あ、ああ……えっそんなに高いか?
二郎 何だよ、お前のバイクじゃねえのか?
杉桶 んなこたあねえけどもよ……その……アレだよ。コレけっこう年季入ってから、
もうそんな詳しい事は覚えてねえっつうかな?
あんまり、そうゆうのって気にしてねえっていうか……忘れちまったよ
二郎 何だよ、それ……んんっ!?
鷺万 どうしたんすか?さっきから後ろチラチラ見てますけど、何かありました?
二郎 いや、さっきから俺達が忌み嫌い続けてきた……おまわりがどんどん近づいてきてんだけど
鷺万 マジで!?おいお前、さてはこのバイク、ドロボーした訳じゃあるまいなあ!?
杉桶 お前、アホか!俺はなあ、どんだけ腹が減っても、ハングリー精神旺盛でもな
他人様のものを黙ってドロボーする訳ねえだろうが!ちったあ俺を信じろっての
鷺万 まあ……そんな訳がねえよなあ。ナンボなんでも、お前がドロボーなんてなあ……
二郎 あっやべえ! 急がないと俺達のライブはじまっちまうぜ! おい K太郎、もっとスピード上がんねえのか?
杉桶 しゃあねえキップ覚悟でぶっ飛ばすか! おい お前ら、しっかり ずらかるんだぞ!
                                       (つかまるんだぞ!)
鷺万 結局、がめてんじゃねえかよ!!
二郎 逃げろおおおお

杉桶 なんだよ話って?
二郎 いや、なんていうかさ……俺 ナギサ脱退しようかなって思ってんだ。
鷺万 ちょ何言ってんすか! 俺達三人揃ってナギサのシンドバッドじゃないっすか!
リーダーが抜けちゃったら、もうソレってほぼ解散みたいなもんじゃないですか
二郎 その事なんだが……杉桶。お前に託すよ。もうお前の好きにしていいよ
杉桶 テメエなめた事言ってんじゃねえぞ、コノヤロー!
あの時、俺達に「一緒にメジャーあがって成り上がろう」って言ったのは嘘だったのかよ!
俺達ずっとお天道様にツバ吐いて生きていこうって決めたじゃねえかよ!
二郎 でも、そうは言ったけどさあ もうダメなんだよ……なんていうか もう、いろんなことに疲れたんだ。 
俺は他の人達みたいに名作もつくれないし、ルックスだってイマイチだ。
売れないし、ダサいし……もうわかってんだよ。どうせお前らだって内心俺のこと馬鹿にしてんだろ?
そうなんだろ!
杉桶 お前……いつからそんな考え持ったよ!? ああん?
才能があろうがなかろうが、ルックスが良かろうがなかろうが、そんなのカンケーねえんだよ!    
鷺万 オッケーの言う通りだよ。もっと自分に自信持ちましょうよ、リーダー! やめないでくれよ
二郎 止めんなよ。とにかく……ダメなもんはダメなんだよ!
杉桶 何だと!? もう一回言ってみろコノヤロー
二郎 だからダメなもんは、いつまでたってもダメなんだよ!!
鷺万 ……いつまでダメなわたしね〜
杉桶 敏いとうとハッピー&ブルー よせばいいのに・・・
二郎 ボキャ恵デビューしてみたけれど、
             ナギサの昇格 まだ遠い

(女に生まれて来たけれど 女の幸福 まだ遠い)
切羽詰って歌とかやったのに
             思いと裏腹に全くウケなくて

(せっかくつかんだ愛なのに 私の外にいい愛人いたなんて)
杉桶 メジャーになれない 無理だとわかっていても
(どうにもなれない愛だとわかっていても)
あっぱれ押さない パネラーどうにかしたい
(お嫁に行きたいあなたと暮らしたい)
可ね、喝ね、押さなきゃいいのに
(馬鹿ネ 馬鹿ネ よせばいいのに)
駄目な駄目なキャブラー僕らだ
(駄目だ駄目だ本当に駄目だ)
三人 いつまでチャレンジャーいるの? 惨めね……
(いつまでたっても駄目な私ね)
それでは、エントリー作品をご覧ください