QUO 名作選 | |
藤田 | はぁ〜、やっと今日も授業が終わったな・・・。雅史、放課後どこか遊びにいかない? |
佐藤 | うんいいよ。 ・・・・・・ん? あ、ちょっとゴメン。 (ピッ) はい、もしもし? |
藤田 | またかよ。今度は一体誰からだよ。 |
佐藤 | はい・・・。今ですか? 学校から帰るところですけど・・・。 ・・・え!? いやいや、そんな急に言われても! これから友達と遊びに行くところだし! ・・・・・・え? もう迎えが来る・・・? ・・・そ、そんな・・・・・・・・・・ |
藤田 | (ん? ひょっとして今日ダメになっちゃったかな?) |
佐藤 | ・・・・・・。(ピッ) |
藤田 | 急用か? まぁ、仕方ないな〜。また明日遊ぼうぜ。 |
佐藤 | ・・・・・・・・・。 |
藤田 | なぁ、おい。そんなに気にするなって。 |
佐藤 | え? あ、あぁ・・・ごめん! 本当にごめん! 今さっき、死神に霊界へ呼び出されちゃって。 (知り合いに携帯で呼び出されちゃって。) |
藤田 | 死ぬなぁぁぁ! |
佐藤 | 浩之遅いな〜。せっかくこの間のおわびに女の子紹介してあげる約束なのに・・・。 ・・・あ、来た来た。 |
藤田 | 悪い悪い! ・・・あれ? その、紹介してくれるって子は? |
佐藤 | あぁ、さっき連絡してみたら、今、神と化してるところだって。 (今、髪とかしてるところだって。) |
藤田 | いや、お前の交友関係すごすぎるよ! |
佐藤 | はい、おだいじに。次の方どうぞ・・・・・・おや、藤田さん。 どうですか? おじいちゃんの様子は。 |
藤田 | 先生、その・・・なんていうか、だんだんとボケが進行しているみたいです。 行動もおかしくて、夜中だというのに元気に徘徊したり、朝、寝床から出てこなかったり。 それに・・・時々、理解の出来ない言葉を発するんです。 |
佐藤 | なるほど・・・理解の出来ない・・・例えば? |
藤田 | それが何か気味が悪くて・・・。 「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ・・・・・・」とか 「ふぇっふぇっふぇっふぇっふぇっふぇっ・・・・・」とか 「オマエタチヲ クイコロシテヤロウ・・・」とか。 |
佐藤 | ・・・うーーーん、さすがにここまで来ると我々の手には負えないかもしれません。 専門的なケアが必要かと思われますね。 |
藤田 | そ、そんな!もう今までみたいに普段通りの生活はできないのですか!? 一緒に話すことも・・・意思を通わせることも・・・! 先生・・・! 私たちは・・・私たちはどうすればいいのですか!? |
佐藤 | そうですね・・・。まずは一刻も早く、 妖怪語検定を受けるべきでしょう。 (要介護認定を受けるべきでしょう。) |
藤田 | せめて人間として扱えよ! |
藤田 | さあ今週も始まりました「Vocakei
Radio」。 今週のゲストはあのスーパー中学生アイドル、小神あきらちゃんで〜す。 |
佐藤 | こんばんはぁ。お久しぶりで〜す。(はぁと) |
藤田 | もう前回のような失言はやめてくださいよ? ところで、先週リリースしたニューシングルが絶好調ですね。 |
佐藤 | そうですかぁ? ありがとうございま〜す。 |
藤田 | 先ほど入った情報によりますと、なんとオリコン週間ランキングで 2位にランクインしたそうですよ! |
佐藤 | えぇっ? 本当ですか〜!? すっごい嬉しくて・・・もう、感激で・・・・・ |
藤田 | では、曲を聴いてもらう前に、ファンの皆さんに感謝を込めて、 メッセージをお願いします! |
佐藤 | ・・・・・・(ぼーっ) |
藤田 | あのー、あきらちゃん? ファンの皆さんに・・・ |
佐藤 | ・・・・・・え、あ、すみません。感激でついボーッっとしてしまって・・・。 えっと、ファンの皆さんって・・・あ、 ロリコンニートヲタのことですよね。 (オリコン2位とったことですよね。) |
藤田 | ファンを完全に見下してるだろ! |
それでは、エントリー作品をご覧ください |