劇団ヴァージニティー 名作選 | |
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(Trrrrrrrr) |
のっこ | はあい、もしもしー。のっこちゃんでーす。 |
大牟田 | おお、のっこか。いい子にしてるかい? |
のっこ | あーパパだー(照) |
大牟田 | 何を恥ずかしがってモジモジしてるんだ。こっちを向いておくれ。 |
コトミ | テレビ電話じゃないんだから。 |
大牟田 | 何だ、電話変わってしまったのか。 |
コトミ | 何だとは何よ。それはさておき、一体どうしたの。 |
大牟田 | すまんが、急な出張でかなり遠くまで来てしまってなあ。 |
コトミ | そう、いつもお仕事大変ね。 |
大牟田 | そういうわけだから、先に寝てくれて全然構わないからな。 |
コトミ | ということは、今日は現地に泊まるの? |
大牟田 | いや、ムーミン谷に帰るよ。 (終電までに帰るよ) |
コトミ | 一体どこに居るのよ!?!? |
牧原 | 総理就任おめでとう、秋野君。 |
秋野 | 何を仰います、これも全て総理のお力添えがあったからこそ。 私なぞは、願掛けと称して頭髪を肩まで伸ばすことくらいしか・・・。 |
牧原 | あれは流石に不評だったぞ。格闘家じゃないんだから。 それに私はもう総理を引退した身なんだ、変に持ち上げるのは止してくれ給え。 で、キミが総理となった今、我が党の今後の方針を伺いたいものだな。 |
秋野 | そうですね、やはり不穏分子をまず一掃し、野党との対決に備えたいと思います。 |
大牟田 | その件で、総選挙で敗北した有田派のトップが会見開いてますよ。 |
牧原 | 唐突に現れるなお前は。まあいい、TVをつけてみよう。 |
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(ポチッとな) |
有田 | ・・・というわけで、今回の総裁選の結果は派閥締め付け、ポストや金での一本釣り、 官僚優遇の癒着政治が浮き彫りになり、このままでは改革どころか、 日本はますます悪しき道に進むことでしょう。 |
秋野 | 何言ってんでしょうね、703票中16票しか獲得できなかったアマが。 |
牧原 | 女は政治に幻想しか抱いておらんからな。 |
秋野 | 党を割るんならお好きにどうぞ、って所ですね。 |
有田 | そこでこの不肖有田友佳子、若輩の身ではありますが、 新政権の山村秋野内閣が総辞職に至ることを祈願し、 陰毛を肩まで伸ばすことにしました! (新党を旗揚げ致すことにしました!) |
牧原 | 見てえ! |
秋野 | 超見てえ! |
美奈子 | もう、ホンット男らしくないわねえ。 |
秋野 | そ、そんなこと言ったって。 |
美奈子 | そんなにあの子と付き合いたいんなら、ハッキリ好きじゃーって言っちゃえばいいのよ。 それをさ、一人でウジウジウジウジ悩んじゃって。 |
友佳子 | なになに、面白そうな話だねえ。 |
美奈子 | それがさー、友佳子ちょっと聞いてよ。 (ゴニョゴニョゴニョゴニョ) |
友佳子 | ふうん、それは確かに男らしくないねえ。 |
美奈子 | でしょ?でしょ?もう呆れちゃうわね。 |
大牟田 | 何だ何だ、俺も混ぜろ。 |
友佳子 | ぜひ同姓の意見も伺いたいね。美奈子ちゃん、教えてあげなよ。 |
美奈子 | 実はさ、ゴニョゴニョゴニョゴニョ。 |
大牟田 | 何言ってるんだ、それはそれで男らしいと思うぞ。 |
友佳子 | えーっ。 |
美奈子 | 理由を聞かせて欲しいわね。 |
大牟田 | だって、アソコをチョビヒゲにしたいんだろ? (あの子を恋人にしたいんだろ?) |
美奈子 | 誰に見せんのよそんなトコ。 |
それでは、エントリー作品をご覧ください |