川崎市営バスだけで川崎駅まで行けるか? 〜たった400円でできた旅〜


ある晴れた夏の暑い日。私は新百合ヶ丘駅近辺の某所にいた。
何か暇だなぁ、と。

私は何を思ったのか、バスターミナルの市バスにて、一日乗車券を買っていた!
そう、このことが、前代未聞(?)の旅の始まりであった。


新百合ヶ丘駅13時過ぎ。私は初めて川崎の市バスに乗った。
前から市営バスがあることは知っていたし、400円と格安の一日乗車券(川崎市内のバス料金は大人200円、子ども100円の均一)があることも知っていた。
さて、私はそれを利用して川崎駅まで行き、新ゆり(もしくは近い駅)に戻る事を考えていた。

新ゆりから出ている市バスは…
「新10 新ゆりグリーンタウン行き」のみ。
この系統は小田急バスと共通運行しているが、小田急バスでは一日券は使えないのでグリーンタウンまで行く。

しかし、ここからが大変だった。
ここに着いたのはいいが、ここから新百合ヶ丘駅に折り返す便ばかりで、鷲ヶ峰営業所に行くバスが非常に少ない。
後で調べたところ、営業所への回送路線らしい。
30分近く(店も殆どないところで)待ち、ようやくバス到着。

14時過ぎに鷲ヶ峰営業所到着。

この営業所は、車庫の上に高層住宅(市営住宅?)がある構造。
首都圏はこのような構造の営業所が多いのかもしれない。

その後溝18系統で溝の口駅まで移動。
溝18系統は市営バスの中でも需要が高く、本数も多い路線である。

溝の口駅は北口と南口2つの乗り場がある。
私が乗ったバスは南口に到着。北口からもバスが出ているのでこちらに移動。

JRの駅舎を移動中。

駅前は整備されているが、一本裏に入ると狭い道が出現。
また、整備状況で言えば北口の方が栄えている気がする。

丸井や長崎屋、カラオケ店もある。新ゆりと違うのは映画館の有無だろう。
川崎市内で映画館があるのは意外かもしれないが川崎駅前と新ゆりのみである。
ここから川崎駅まで出る市バスは…ない。溝3系統に乗ってとりあえず直通便のある武蔵小杉まで行くことにしよう。

武蔵小杉駅到着。溝の口駅と違い、駅名は東急もJRも同じ。
今川崎で一番注目されているエリアが小杉地区であろう。
駅の南側に市内でも有数のマンションが誕生したり、東急目黒線の延伸、横須賀線の駅ホーム新設、
さらには将来川崎市営地下鉄がここに接続する予定となっている。


駅前はビルが意外と多い。大きなスーパーは駅の南側にあるが、あまり多くない。
ここから川71系統で川崎駅に向けて移動。

16時半頃に川崎駅到着。長かった。


その後地下街などを散策したりして川崎駅西口を17時半頃出発。
川63系統で井田営業所まで行き乗換えで武蔵中原駅へ。

どこにでもあるような都市近郊の駅だった。

その後溝4系統に乗り溝の口駅に戻る。

バスナビがある。テキスト表示は珍しい仕様である。

ここから向ヶ丘遊園駅に向かおうと思ったが、溝6系統の本数は少ない。どうしようか。
仕方がないので南口に移動。ここで1つの案が出た。

「溝の口駅南口から神木本町で乗り換えて向1系統に乗って向ヶ丘遊園駅に行く」
というパターンがあるのでそれに乗る。

何故「ちょう」と読むのか。個人的には「まち」と読んでほしい。
ともかくここで乗り換えて向ヶ丘遊園駅に向かった。


夜7時なのにこんなに真っ暗。


19時40分頃、向ヶ丘遊園駅到着。

後で調べてわかったのだが、実はこの日、バスだけで川崎7区を制覇していたのでした。
(川崎7区…川崎、幸、中原、高津、宮前、多摩、麻生)


まとめ
これを書いているのは実は2006年の5月末。10ヶ月以上もあいてしまいました。
向1系統は今年東急バスに移管されました。
で、今日乗ったバスの回数は9回。1400円分も得したのでした。
というか、6時間でこれだけ乗れたのが奇跡的です。

今度は朝から晩まで乗り通すか!


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